(2025年9月訪問)
前回記事に引き続き北海道の道南エリアを巡ります。駒ケ岳の麓で且つ海沿い位置する鹿部町には鹿部温泉の他に有名な間欠泉があり、間欠泉公園では定期的に勢いよく噴き上がる間欠泉を間近で見ることができます(ただし有料です)。
さて間欠泉の勢いに圧倒された後は当地の温泉でひとっ風呂浴びましょう。今回は旅館「鹿の湯」で日帰り入浴です。道道43号線に面したこちらのお宿の目の前には「鹿の湯前」というわかりやすいバス停が設けられており、真裏には海の幸をもたらしてくれる鹿部漁港があります。お宿自体は2階建てで清掃が行き届いており、館内の装飾もしっかりしていて、安心して利用できます。それゆえか、私が訪ねた時も日帰り入浴客がひっきりなしに出入りしていました。
帳場で湯銭を支払い、ラウンジを右に見ながらぐるっと時計回りに右手に180度まわって、渡り廊下を進んで離れになっている浴舎へと向かいます。浴場入口には貴重品ロッカーがありますので、お財布などはこちらへ預けましょう。
男女別の浴室には大きな窓から外光が降り注ぎ、日中は明るい環境で湯浴みができます。浴室に入った手前側の左右に洗い場が配置され、計6個のシャワー付き混合水栓が取り付けられています。なおシャワーの吐水圧力は良好でしたよ。窓側には10人程余裕で入れそうな大きなタイル張りの浴槽が据えられ、女湯との仕切り塀に大きな岩が組まれており、岩組みの上に突き出たパイプから浴槽へお湯が注がれています。投入量が多いためか、浴槽の縁から洗い場の床へ常時お湯がオーバーフローしており、特に人が湯船へ入るとザバッと音を立てて勢いよくお湯が溢れ出ていきました。
露天風呂はいわゆる岩風呂で、すぐ目の前は漁港なのですが、塀や植栽が目隠ししているため、港や海などの景色は眺められません。露天風呂のキャパシティは3人程度でしょうか。内湯同様にこちらも岩組みの上からお湯が落とされています。
こちらのお宿では熱い源泉に加水した上でかけ流しています。そのお湯はほぼ無色透明ですが、わずかに黄褐色を帯びているように見えます。匂いはあまりありませんが、はっきりと甘塩味が感じられ、湯船では食塩泉らしい滑らかで優しいツルスベ浴感が得られました。また食塩泉なので湯上がりは長い時間にわたって温浴効果が持続しました。
上述の露天風呂のすぐ裏手は公道と漁港なので、目隠しの塀や植栽を設ける必要があるのかと思いますが、風呂上がりにその公道を歩いてみたら、道路の真ん中に源泉と思しき設備があり、そこから熱いお湯が垂れ流されていました。おそらくこの源泉からお湯を引いているのでしょう。引湯距離が短いので、お湯の状態も良好なわけですね。
鹿の湯
ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉 73.4℃ pH7.0 湧出量115L/min(自噴) 溶存物質2.873g/kg 成分総計2.935g/kg
Na+:768.4mg(83.32mval%), Ca++:91.2mg,
Cl-:757.8mg(51.57mval%), SO4–:637.8mg(32.05mval%), HCO3-:410.6mg(16.24mval%),
HBO2:87.8mg, H2SiO3:61.9mg, CO2:61.6mg,
(令和2年7月30日)
加水あり
日帰り入浴13:00~19:30
550円
ロッカー・シャンプー類・ドライヤーあり
私の好み:★★+0.5

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