前回までの記事では、マレー半島を鉄道で北上した旅行記を掲載しましたが、今度は東南アジアで活躍が目覚ましい格安航空会社(LCC)を乗り継いで、途中タイ南部のビーチリゾート地であるクラビに寄りながら、バンコクからシンガポールまで南下してみました。
日程
4月23日 バンコク(スワンナプーム)13:45 → クラビ15:05 エアアジアFD3165便
4月28日 クラビ15:00 → シンガポール17:45 タイガーエアウェイズTR2183便
お昼前にタクシーでバンコクのスワンナプーム空港へ。開業延期を何度も繰り返している空港アクセスの高速鉄道「エアポートリンク」は、この時点でもまだ開業していませんでした(数日後に試験運行を開始したらしいのですが)。早く全面開通してくれるといいのですが…。
ターミナル入口では、ガラスに貼られたプミポン国王のでっかい写真がお出迎え。国王の肖像はタイではお馴染みの光景であり、巷にあふれていますね(こんな表現は不敬かも)。国民から崇敬されるプミポン国王は高齢で健康不安でもあり、一方で皇太子はかなりの不人気。タイ王室は今後どうなってしまうのやら。
左:私が乗るエアアジアのチャックインカウンターはE。手前が国際線で奥が国内線の受付。国際線は列ができていましたが、国内線のカウンターはほとんど並ばずに済みました。なおチケットはエアアジアのウェブサイトで予約・購入、座席も事前に指定しておきました(座席指定は別料金です)。
右:折しもアイスランドの火山噴火による降灰の影響で、欧州路線のキャンセルが相次いでおり、この時は少しずつフライトが再開されつつありましたが、足止めを食らっていた帰国客をまだ捌ききれず、タイ国際航空のカウンターの前は空席を待つ欧州人であふれかえっていました。
チェックインカウンターより下層階にある国内線のコンコースへ。
左:ランチのためフードコートへ。ここでは500バーツでプリペイドカードを購入し、各カウンターで注文する際に代金をカードから差し引くシステムになっています。残金は払い戻しできます。国内線コンコースだというのに、利用者は欧米人ばかりで、ここは本当にタイなのか疑わしくなるほど。この国が観光立国であることを実感させられます。
右:私は海外に出たら日本食を一切口にしない主義なのですが、なぜかこの時ばかりは醤油の味が恋しくなり、握り鮨を頼んでしまいました。空港らしくめちゃくちゃ高かったのですが(たしか画像の6貫で300バーツ位)、まぁまぁの味でしたよ。
左:CAのお姐さん達が楽しそうに笑っている写真が貼られた真っ赤なエアアジア専用バスに乗って、オープンスポットに駐機されている飛行機へ移動。実際のCAの制服も上下ともに鮮やかな紅色なのですが、それを見て「スターどっきりマル秘報告」を思い出してしまう私は完全な昭和世代…。
右:タラップを登って搭乗。一応屋根付き。
使用機材はエアバスA320-200。CAの真っ赤な制服とは対照的に、機内はモノトーンの落ち着いた雰囲気。シート生地は黒の合成皮革。エアコンの吹き出し口からは、冷気とともに真っ白な霧がモクモクと吹き出ていました。意図があって故意にそうさせているのか、あるいは単に結露しているだけなのか。
シートピッチはそんなに狭くなく、国内線程度の搭乗時間なら全く問題ありません。
飛行機は定刻通りに出発し、約1時間でクラビへ。LCCなのでシートサービスは全て有料ですが、機上で爆睡していた私は、そのワゴンが回ってきたことすら知らず。
クラビに近付くと、まっ平らな雨林の中を川がウネウネと蛇行しながら流れている風景が目に入ってきます。
クラビ到着も定時。こちらのタラップは屋根なし。地上に降りたら各自徒歩でターミナルビルへと向かいます。
左:下ろされる荷物をワゴンへ放りこんでいる係員。晴れているからいいものの、雨だったら荷物はびしょ濡れですね。
右:クラビ国際空港の到着フロア。地方空港らしくこじんまりしており、大した設備もありませんが、開業してそれほど年月が経っていないため、全体的に新しめで綺麗です。
マレー半島を格安航空会社で南下 その2 へ続く
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