湯之谷温泉

四国(香川・徳島・愛媛・高知)

以前から行ってみたかった伊予西条の郊外に湧く鉱泉旅館です。鉱泉なのに掛け流しという贅沢な湯使いらしいので、どんなお湯なのか気になって仕方なかったのです。


松山の中心部・大街道バス停から新居浜行き特急バスに乗車。約1時間半で石鎚神社前に到着(大街道からの運賃1300円)。


国道11号線を東進するとやがてうどん屋さんなどが集まった一角にたどり着きます、そこには「湯之谷温泉」の看板が立っているので、看板の矢印に従い南へ直角に曲がります。
(画像は反対側の西条市街側から撮影したものです)


畑が広がる長閑な田園風景の向こう側に「湯之谷温泉」の文字を冠した建物が見えてきました。

 
本棟手前の建物の側壁に左向きの矢印が描かれ、その中に「大浴場」と書かれていますね。なるほどこの矢印の示す先に本棟(受付・入口)があるわけです。
湯之谷温泉は日帰り入浴と宿泊で入り口が分かれています。といって隣同士なんですが、一応表示に従い、日帰り入浴希望の私は玄関向かって左側の入口からお邪魔しました。

 
噂に聞く無愛想な爺さんはおらず、むしろ愛想の良いお姉さんが受付してくださいました。
受付や食堂がある母屋は昔ながらの鄙びた鉱泉宿なんですが、浴場棟は最近建て直されたらしく、田舎の鉱泉一軒宿にしては珍しく明るくて綺麗な内装でした。


脱衣所もご覧の通り、なかなか綺麗。実用一辺倒で無味乾燥としてはいますが、でも決して鄙びた印象は少なくともこの画像からは感じられないかと思います。

 
内湯のみで浴槽は3つに分かれています。浴槽脇にはサウナも設けられています。浴槽のうち、手前側は2人サイズでややぬるめ、奥側は8人サイズでやや熱め、右側のサウナ脇の小さな水風呂は源泉を沸かさずそのまま投入している冷鉱泉です。


各浴槽には湯口(投入口)があり、常時定量が供給されているわけではなく、まるで間欠泉のように不規則にお湯が出たり出なかったりを繰り返していました(これは私の訪問時だけの現象でしょうか)。でもトータルの投入量が多いため、鉱泉沸かし湯なのに浴槽の縁から勿体無いほどザブザブと溢れ出ているのです。思わず嬉しくなって、溢れ出ている様子を撮影しちゃいました。なお水風呂(冷鉱泉)は常時オーバーフローです。


洗い場のカランは10基で、うちホース付シャワー併設が3基、固定式シャワー併設が7基。出てくるお湯は鉱泉を沸かしたものです。水栓金具に温泉成分の析出が付着してお湯側が若干白くなっていますね。

お湯はほぼ無色透明ですが、若干白く霞んでいるようにも見えます。浴槽内では匂い等の知覚が弱まってしまうのですが、湯口やカランそして水風呂では茹で卵のような匂いと味が薄いながらもはっきり感じられました。より細かく表現するならば、茹で卵的な知覚の他、軟式テニスボール的な硫黄感とカルシウム(石灰)っぽい味と匂いも一緒に混ざっているようでした。浴感としては弱いツルスベ感です。

冷鉱泉の沸かし湯なのに掛け流しという贅沢な湯使いで、しかもオーバーフロー量も多いとは、まったく恐れ入りました。硫黄感もはっきりしているいいお湯なので、温泉ファンなら訪問マストな施設だと思います。

弱アルカリ性単純冷鉱泉 18.4℃ pH7.6 

JR予讃線・石鎚山駅より徒歩15分(約1km)
JR伊予西条駅からせとうちバスの今治営業所行または周桑営業所行に乗車して湯之谷下車、徒歩3~4分
または新居浜~松山の特急バスで石鎚神社前下車、徒歩10分ほど
愛媛県西条市洲之内甲1193  地図
0897-55-2135
ホームページ

8:30~22:00
360円
ロッカー(100円リターン式)あり、ドライヤー20円、他は販売

私の好み:★★★

コメント

  1. マック より:

    昔は
    汚かったけど、10なん年前に改築して綺麗になりましたね。四国に来たなら是非佐賀町の鈴の湯に来て下さい。

  2. K-I より:

    Unknown
    鉱泉宿には珍しくきれいなお風呂で驚きました。
    鈴の湯ですね。今度調べてみます。ありがとうございます。

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