前回記事の続編です。
海外の温泉を数多く訪ねている先達の方に、マナリの南約7キロに位置するカラトゥという地区には温泉浴場が複数ある、と教えていただきましたので、バシストへ泊った翌日、実際に行ってみることにしました。川に沿ってマナリからクル方面へ向かう幹線道路を南下してゆくと、上画像の赤い鉄橋が目に入ってきます。この橋の対岸(東岸)に・・・
“NATURAL HOT SPRING”という看板を出す施設がありましたので、橋を渡って訪ねてみました。
“PAY BEFORE BATH”とのことなので、まずここのカウンターにいるお兄ちゃんにお風呂へ入りたい旨を伝えたいところ、入浴料は30ルピー、つまり日本円で50円とのこと。あまりの安さにたまげながら料金を支払い、お兄ちゃんが案内する先へ入ってゆくと・・・
立派な露天風呂が目の前に現れました。誰もいない、ちゃんと綺麗、そこそこ広い、しかも純然たるかけ流し。もう最高じゃないですか。すぐさま水着に着替えた私は・・・
まずオーバーフローのところで体を洗いました。このお風呂にシャワーやカランは無いものの、オーバーフローが落ちる箇所は浴槽より低いので、そのお湯を使えば洗い場として使いやすい造りになっています。なお画像に青い物体が写っていますが、これは洗濯洗剤が入っていたプラスチック容器であり、取手を残したまま一部を切り取ってお湯を汲めるようになっています。
この湯口から温泉が絶え間なくドバドバと大量に注がれていました。お湯はややモスグリーンを帯びた笹濁りで少々の金気を含む塩化土類泉です。透明で硫黄の湯の香が漂うバシストのお湯とは全く異なる泉質ですね。
湯加減はちょっとぬるめの40.3℃という長湯仕様。
幸いにして私の利用時は誰も来なかったので、水着を脱いで日本式スタイルでゆっくり湯浴みさせてもらいました。日本から遠く離れたインドの山奥で温泉風情が味わえ、とっても幸せでした。
次回記事では同じくカラトゥ地区にある公衆浴場を取り上げます。
次回記事に続く。
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