(2025年10月訪問)
ちょっとしたご縁に恵まれて、青森県岩木山の中腹にある羽黒温泉「民宿ずだらっと」で一晩過ごしました。結論から言ってしまうと、大変いい宿でした。
平屋の一軒家を宿にしたこちらのお宿は本当にこぢんまりとしており、リビングダイニングのようなお部屋、寝室、それぞれひと部屋ずつしかありません。それゆえ利用できるのは1日1組限定ですが、それゆえ知人の別荘で一晩お世話になるような雰囲気の中で、気兼ねなくのんびりと自分らしい時間を過ごせるわけです。なお寝室には最大8人まで宿泊可能(布団の用意あり)で、それ以上宿泊する場合は、ダイニングルームへ寝袋を持ち込むことのよりあと数人の増員が可能のようです。
お風呂も一室のみ。浴槽のタイルには析出がびっしりとこびりつき、元々の様子がわからないほど。こうした着色や析出の付着具合を目にして興奮しない温泉マニアなど皆無でしょう。
湯口にはコックがついており、投入量をセルフで調整することが可能です。湯口から出てくるお湯はかなり熱いのですが(46~7℃前後?)、フレッシュなお湯を堪能したいため少々開けたままにしていたら、適温よりちょっと熱めになって、軽く逆上せそうになってしまいました。
こちらのお湯は近所の湯段温泉に似た特徴を有していますが、分析表に記載された泉質名は「ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩温泉」という長ったらしいもの。5つも連なるイオン名が示すように、一浴で多様かつ複雑な特徴を感じ取ることができます。旧泉質名で言えば含土類塩化物泉なので塩化土類泉的な特徴、すなわち暗い緑色を帯びた黄土色濁りを呈しており、湯中では同系色の浮遊物も見られます。お湯を味わってみるとと金気味や石灰(鉱石)感が得られるのですが、この他に炭酸味、微甘味、そして少々のほろ苦みも含まれており、複雑な味覚が渾然一体となって口腔内に広がりました。湯中では肌の皺一本一本に染みこんでくるようなシットリ感とともに、体の芯からパワフルに火照る温浴効果が得られ、上述のように逆上せそうになりながらも、その浴感の良さが後を引き、ついつい長湯してしまいました。皆さんは私のようなバカな湯あみをせず、適宜湯口のバルブを止めたり加水しながら健康な湯あみをお楽しみください。なお浴室にはちゃんとボイラーのお湯が出るシャワーもありますよ。
こちらのお宿は2食付きでなんと11,000円(当時。税別途)という激安設定。お食事も美味しかったですよ。お湯も雰囲気も実に素晴らしいお宿でした。
秋田2号泉(富士農産業組合泉)
ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩温泉 49.7℃ pH6.7 湧出量測定不能(掘削動力揚湯) 溶存物質34.55g/kg 成分総計3.565g/kg
Na+:484.0mg(43.75mval%), Mg++:158.4mg(27.10mval%), Ca++:235.8mmg(24.46mval%),
Cl-:976.1mg(56.76mval%), SO4–:333.7mg(14.33mval%), HCO3-:852.5mg(28.81mval%),
H2SiO3:306.6mg, HBO2:21.5mg, CO2:111.0mg,
(平成30年5月15日)
青森県弘前市大字常盤野字黒森12-8
ホームページ
(電話番号などはホームページでご確認ください)
私の好み:★★★

コメント
ほんとここは素晴らしい宿だと思います。
人気が出過ぎて予約取りにくくなってしまいましたが(苦笑)
こんばんは。本当に素晴らしいお宿でした。
サイズ感や(いろんな意味での)距離感が心地良いですね。
予約が取りにくくなるのも納得です。