青森県には「あすなろ温泉」が2~3軒ほどありますが、今回取り上げれるのは七戸町にある方です。
国道4号と七戸バイパス(建設中)の中間、七戸の町外れに位置しており、ジャスコに近く、廃止された南部縦貫鉄道の七戸駅跡もほぼ目の前。青森県の温泉公衆浴場らしく、昭和の頃から時計の針が止まったような寂れた建物で、看板が無ければ民家と勘違いしそうな佇まいです。
浴室中央に浴槽が据えられ、それを挟む形で左右両側にカランが計24ヵ所並んでいます。浴室奥にはサウナ室が設置され、当然水風呂もあります。カランは青森県標準の押しバネ式で、シャワーも壁直付の固定式。
タイル貼りの浴槽は2分割されていますが、その違いはいまいちわからず。浴槽中央にはやはりタイル貼りの円筒状の湯口が飛び出ており、そこからコンモリ表面を盛り上げながらたくさんのお湯が供給され、洗い場へ豪快に溢れ出しています。大量のオーバーフローを目にしながら新鮮なお湯に浸かるって、本当に気持ちいいもんですね。
薄いほうじ茶のような褐色透明・ほとんど無味無臭で、つるすべ感はっきり。お湯に入ると細かい泡がたくさん肌に付着します。源泉温度から若干下げるために加水されているようですが、全く気になりません(というか気づきません)。湯上りもさっぱり爽快です。
設備面はごく普通の銭湯で、わざわざ足を伸ばすほどではないかと思いますが、お湯の新鮮さは素晴らしく、温泉ファンも十分納得できるのではないでしょうか。
この界隈は東八甲田温泉やさかた温泉など、似たような泉質の温泉浴場が何軒かありますが、そのいずれも豊富な湯量を誇っているので、そんな温泉を身近に利用できる地元の方が、本当に羨ましい限りです。
笊田泉
アルカリ性単純温泉 45.8℃ pH不明 溶存物質0.369g/kg(成分総計も同数値)
東北新幹線・七戸十和田駅より徒歩40分(3.1km)(歩いて風呂入りに行くような距離じゃないですよね…)
青森県上北郡七戸町字笊田川久保54-1 地図
0176-62-6472
9:00~22:00
280円
100円リターン式ロッカー(貴重品用の小サイズ)あり、ドライヤー20円、石鹸類は販売
私の好み:★★
コメント
あすなろ温泉を扱った小説
あすなろ温泉、いいですね。
↓ここに紹介しています。読んで頂けるとありがたいです。
http://ncode.syosetu.com/n1888cz/
http://slib.net/62922
Unknown
Calantheさん、こんばんは。
十和田周辺を舞台にした小説なのですね。先ほど「温泉」の章を拝見し、雪の「あすなろ温泉」の画像を見ました。後ほど改めてじっくり読ませていただきます。
新幹線できてどうなちゃったんだべか?
青森県の温泉は玉勝温泉同様、早朝から開いているうえに、
安くてとってもお手頃です。
・・・大分県よりもなんかお手軽みならいかのん
ここへ入ったあと、「駒泉」と「作田」一升瓶を買って、
リュックに背負って、三本木まで歩いたことあるのんす。
・・・うまいんだなこれがゆたか
Unknown
青森県の人と話をしていても、新幹線が開業してもあまり影響がなかったという意見が多いような気がします。特に七戸十和田で降りる観光客は、みんな奥入瀬や八甲田、あるいは下北へ行ってしまうのでしょうから、この辺りは通過されてしまうのでしょうね。
それにしても、ここから三本木まで歩いたのですか。10km近くありますよね。三本木(十和田市)も十鉄が廃止されてしまい、寂しくなってしまいました。