岩井温泉 岩井ゆかむり温泉共同浴場

鳥取県

 
因幡の岩井温泉は1300年の歴史を有する山陰最古の温泉なんだそうですが、当地には湯かむりという風習が残っているそうで、頭に手ぬぐいを乗せて柄杓で湯をかむるのが、そのスタイルなんだそうです。その不思議な習慣の名前を冠した公営の共同浴場へ行ってきました。岩井屋の並び、明石家の向かいにあります。平成14年にオープンした比較的新しい建物で、館内は明るく清潔、バリアフリー対策も随所に施されています。券売機で料金を支払い、券を受付のおばちゃんに手渡します。

 

(↑画像右はクリックで拡大)
脱衣所は無駄がなくて使いやすい合理的な造り。
室内には「ゆかむり唄」の歌詞が掲示されていました。


浴室に入ってまず目に飛び込んでくるのが、壁面の大きなタイル画。歌に合わせて踊る2人の女性と、岩井温泉名物の湯かむりを楽しむ爺さんたちの様子が描かれています。なお浴室内にあるカランはシャワー付き混合栓が6基。

 
浴槽は2つ。手前側が方形で奥が円形。それぞれに湯口が設けられ、その投入量はかなり豊富です。浴槽の切り欠けからどんどんお湯が排出され、人が入るとザバーっと豪快に溢れ出します。やっぱり新鮮なお湯に入れるって気持ちいいですね。


手前側の方形の浴槽では掛け湯用の桝が湯口を兼ねていました。

いずれも源泉温度が高いため加水されていますが、それでも特に奥の円形の浴槽は熱く、湯浴みする皆さんはじっくり浸からず、すぐに上がり、床に胡坐をかいてグッタリしていました。

通常は上述の湯口からお湯が投入されているのですが、一定時間毎なのか或いは偶々だったのか、私の入浴中には湯口のお湯が止まり、その代わりに浴槽側面や底の穴からの投入が数分だけ行われました。投入量は相変わらず多いため、お湯がどんどん切り欠けから排出されていましたが、湯口をこのように切り替える目的って何なんでしょうね。

無色透明のお湯は僅かに黄色を帯びた貝汁濁りを呈しているようにも見えます。お湯の中には赤茶色の浮遊物がチラホラ。金気味+石膏味、弱金気臭+土気臭+石膏臭(+タマゴ臭とは似て非なる匂いも感じられました)。キシキシ系の浴感で、硫酸塩が効いているのか温まりも強く、湯上りは長い間ホコホコと保温が続いて湯冷めしませんでした。

訪問時は休日だったためか大変な混雑で、ひっきりなしにお客さんが出たり入ったりしていました。でも多客時でも湯船のお湯が鈍ることが無く新鮮さが保たれていたのは、贅沢に使い捨てることができる豊富な投入量のおかげでしょうね。

第一泉源
カルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉 47.6℃ pH7.3 797L/min 溶存物質1.729g/kg 成分総計1.735g/kg

JR山陰本線・岩美駅(あるいは鳥取駅)より日本交通バスの岩美・岩井線(蕪島または長谷橋行)で岩井温泉下車、すぐ
鳥取県岩美郡岩美町岩井521  地図
0857-73-1670
ホームページ

6:00~22:00
300円
100円リターン式ロッカーあり、ドライヤーは受付で貸し出し、シャンプー類は販売?

私の好み:★★

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