須川高原温泉 その1 宿泊・食事など

岩手県

栗駒山山腹の岩手県側に湧く「須川高原温泉」は、温泉ファンのみならず多くの観光客を魅了し続けてきた栗駒山の名湯です。私もこれまで数度訪れているので、てっきり拙ブログで既に取り上げていたものと思い込んでいたのですが、実は未掲載のままでしたから、満を持して今回から数回に分けて、昨年(2016年)夏に一泊した際のレポートをアップさせていただきます。

 
この日は秋田県側(小安峡方面)から国道398号、そして県道282号線を軽快にドライブして山を登っていきました。山腹に「栗駒山荘」の姿が見え始めたら、もうすぐゴール地点。

 
秋田岩手県境の栗駒峠を越えたら、すぐに目的地の「須川高原温泉」に到着です。標高1126mという高地ですから、猛暑に見舞われる真夏でも涼しく、避暑にはもってこいの環境です。

●お部屋
 
こちらのお宿は客室設備の程度によってお部屋が2タイプに分かれています。その2タイプとは、一般的な温泉旅館としてのアコモディションを有している旅館棟と、湯治ができるよう自炊設備が用意され宿泊料金が抑えられた自炊棟。今回私が泊まったのは自炊棟の部屋です。湯治用のお部屋といっても一泊のみの利用が可能ですし、追加料金を支払えば、旅館部と同じお食事をいただくこともできます。実際に私は自炊部の部屋に泊まって、旅館部の食事を追加したのですが、その合計料金は8,790円(平日1名、税込。追加注文のドリンクなどは含まず)でした。

 
私が泊まったのは6畳の古い部屋ですが、自炊できるよう流し台・ガスコンロ・冷蔵庫などが備え付けられており、テレビや金庫も用意されているので、一晩を越すだけなら全く問題ありません。なお受信環境の都合なのか、当地は岩手県に属するにもかかわらず、テレビには秋田県の放送が映りました。館内にWifiは飛んでおらず、私のauのスマホも、ロビーの一部で辛うじて受信できる程度(つながったり途切れたり)なのですが、むしろ日頃から中毒的にインターネットに依存している日常から我が身を解放するに相応しい健全な環境なのかもしれません。
上述のように、ここは標高が高く、真夏でも猛暑知らずの涼しい場所ですから、冷房はありません(不要です)。


廊下には共用の電子レンジも用意されていました。

●食事
 
館内の大きなお土産屋さんは食料品店も兼ねており、長期滞在する湯治客はここで調理する食材を調達することも可能です。このお土産屋さんの前を通過して食堂へ。夕食・朝食ともに食堂でいただきます。

 
上画像は夕食。お刺身、小鉢類、茶碗蒸し、豚肉と野菜のせいろ蒸し、天ぷら、そして山菜料理など、和風旅館の王道を往くような献立です。天ぷらなどはちゃんとアツアツのできたてを持ってきてくれました。ジョッキの生ビールが喉越し良く飲める、美味しいお食事です。


こちらは朝食。焼き鮭、卵焼き、野菜サラダとポテトサラダ、ハム、切り干し大根、たまご、そして各種小鉢類といったオーソドックスなラインナップです。ご飯がよく進みました。


私は自分の車でアクセスしましたが、一ノ関駅からの路線バスも利用可能です。翌日の早朝、宿の前に広がる駐車場の片隅にバスが停車していました。須川温泉を朝9:00に出発する一ノ関駅かと思われますが、早朝に駐車場で止まっていたということは、このバスと運転手さんはここ(宿)で一晩を明かしたのかな。

 
同じく早朝にちょっと小高いところへあがったら、西に聳える鳥海山が明瞭に全容を現していました。実に秀美です。

さて次回記事では大露天風呂「大日湯」に入ります。

次回記事に続く。

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