前回記事の続編です。
●食事(昼食)
前回記事で取り上げた「新相模の湯」で体を温めた後は、伊豆の海の幸で食欲を満たしましょう。
こちらの施設では、日中は日帰り入浴営業のほか、事前に予約をしておけばお食事をいただくこともできます。せっかく伊豆まで来たのですから、ご当地らしい海の幸を楽しむことにしました。お風呂を上がった後は、帳場がある「大島」棟へ戻り、お食事をいただくお座敷へ移動します。お食事は、お造りと磯焼きの2パターンを電話予約時に選ぶのですが、魚介が焼ける芳ばしい香りを嗅ぎたかったので、今回は磯焼きを選択しました。
まずは前菜から。海老や数の子といったお正月らしい魚介のほか、鰻や赤貝など、ちょっぴり贅沢感が味わえるものも添えられていました。
卓上に置かれた七輪では木炭が真っ赤に燃えており、見ているだけで身も心も暖かくなってきます。その網の上で、まずはサザエ、そして伊豆の名物「エボ鯛の開き」を焼いていただきました。お店の方が適宜見てくださるので火の通りがいまいちだったり焼き過ぎたりすることはなく、絶妙なタイミングでお口へ。言わずもがないずれも美味。このほか(伊豆では獲れませんが)ホタテもグリルしましたよ。
そして最後は磯の真打、伊勢海老が登場。甘くてぷりぷりして美味しかった。このほか、カニのお味噌汁やデザートもいただいてお腹一杯。ごちそうさまでした。
さて、もう一か所、お風呂に入りましょうか。
●女神の湯
前回記事からの繰り返しになりますが、こちらの施設では複数の貸切風呂が点在しており、別途料金が必要なお風呂を除き、空いているところを任意で使うことができます。食後に利用したお風呂は、坂の途中にある「女神の湯」です。
「新相模の湯」ほど見晴らしは良くないのですが、それでも窓の向こうには、屋根越しに相模灘が望めるなかなかのロケーションですこちらのお風呂は典型的な岩風呂。前回記事の「新相模の湯」はちょっと浅い造りで、かつ少々ぬるめでしたが、こちらは標準的な深さがあるので、しっかり肩まで浸かれますし、湯温もちゃんと温まれる42℃前後に維持されていました。キャパシティは3人くらいでしょうか。
「女神の湯」にも洗い場があり、シャワーからは出てくるお湯は温泉です。なおスタッフの方曰く、この施設内で洗い場があるお風呂は、「新相模の湯」と「女神の湯」の2か所とのこと。
お湯が冷めやすい「新相模の湯」では、塩ビパイプを湯面下へ潜らせてからお湯を供給していましたが、さほど外気の影響を受けないこちらのお風呂では、岩の上から50℃弱の熱いお湯が落とされています。湯口の直下は赤く焼け爛れたように変色しており、またその周囲では白いトゲトゲの析出が夥しく付着していました。こちらの施設は地下1200メートルから汲み上げた「対島59号」という自家源泉を完全かけ流しで各浴槽へ注いでいます。
お湯の見た目は無色透明で、湯の花のような浮遊物はなく、至ってクリアに澄み切っています。お湯を口に含むと甘みを含んだ石膏の味がはっきりと感じられ、またシャワーで頭からお湯をかぶると、石膏の香りと同時に温泉ならではの芳香にも包まれます。上述のように完全かけ流しなので、お風呂のつくりやロケーション、またその日の気候によって湯加減が上下してしまうのですが、「女神の湯」は上屋の造りや湯船の大きさの影響でお湯がさほど冷めず、硫酸塩泉ならではの温まり力も加味されます。入り心地の良さに気を良くした私はついつい長湯してしまい、気づけばのぼせそうになっいいました。無色透明のお湯だからと言って侮るなかれ、パワフルに温まるのです。
●春夏秋冬の湯
今回は利用していませんが、「春夏秋冬の湯」という貸切風呂もありますので、ちょっと見学だけさせていただきました。見晴らしの良い場所に4つの小さな個室風呂が並んでおり、それぞれ海に向かって左から春夏秋冬の順に名付けられています。いずれも似たような造りで、洗い場などは無く、入浴するだけの至ってシンプルなお風呂です。
4つのお風呂はいずれも2人サイズで、海に向かって視界が開けています。私のおすすめは「冬」。ほかの個室はベンチやテーブルなどが用意されているのに対してこの冬は備品らしい物が何もないのですが、その代わり景色が素晴らしい。「春」は左側の樹木が視界を若干遮ってしまうのですが、木々が立ちはだからないこの「冬」は視界の抜けが非常に良く、しかも海を正面に望めるので、もしかしたら入浴中の眺めは「新相模の湯」より良いかもしれません。
日帰りの貸切風呂のみで利用するなら伊豆にしてはリーズナブルですし、海の幸を満喫できるお食事をつけても利用価値はあるかと思います。もちろん宿泊利用も魅力的。1日4組限定で、しかもそれぞれのお部屋にはお風呂もついているんだとか。リーズナブルにいろんなお風呂を楽しめ、しかも温泉は完全かけ流し。なかなか利用価値が高い施設ではないかと思います。
対島59号
カルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉 48.6℃ pH8.1 158L/min(動力揚湯)
静岡県伊東市富戸1305-8
0557-51-3211
ホームページ
日帰り入浴11:00~19:00
1500円
食事つき・宿泊などの料金は公式サイトでご確認ください。
(温泉niftyなどで割引クーポンあり)
私の好み:★★★
コメント
Unknown
こんばんわ^^。
10年前のPCはcore2、今回はcore7、快適過ぎ!
さて、伊豆と来ればこの私がやって来るのです。
僕は今日修善寺で遊んでおりましたが、、、
やはり美味しいものを食べるなら伊豆でしょう^^!
しかも伊勢エビは卵を持ってるじゃないですか!
これは素晴らしい!ついさっき、食事したばかりですが、
これはこちらもお腹が減ってきますね^^b
Unknown
ぬる湯マスターさん、こんにちは。
この年末年始は外出が憚られましたが、でもせめて日帰りで貸切利用だったら良いだろうと思い、こちらの施設へ出かけました。海の幸に舌鼓を打ちつつ、湯浴みを楽しみました。何だかんだで、伊豆もなかなか良いもんですね。
Unknown
ご無沙汰しております。
現在、藤よしで宿泊中です。(笑) 風呂が沢山あってまだ全部入りきれていません。眺めのいい新相模の湯は堪能しました。ここは、宿泊棟が独立していていいです。めちゃくちゃ広い部屋の棟で快適です。我が家よりも圧倒的に広い(笑)。
Unknown
あんちゃんさん、お久しぶりです。
藤よしでご宿泊とのこと。お風呂はたくさんあるし、眺めはいいし、とても良いところですよね。宿泊棟も広くて快適とのことで、最高じゃないですか!
高揚した気分がコメントから伝わってきました(^^)