湯の花温泉 石湯・天神湯 2025年7月再訪

福島県

(2025年7月訪問)
先日の記事で、2025年7月某日に福島県会津地方の田代山と帝釈山へ登り、下山後に「小豆温泉 窓明の湯」で汗を流したことを書きましたが、田代山や帝釈山といえば麓にある湯の花温泉が有名であり、この温泉を登山のベースにする人も多くいらっしゃいます。湯の花温泉はいままで拙ブログでも度々取り上げている素朴で鄙びたマニア受けする温泉地で、私はいままで当地の共同浴場を複数回利用しているのですが、せっかく近くまで来たのですから入らないのは勿体ないと考え、4ヶ所ある共同浴場のうち2つをハシゴすることにしました。

(画像加工済)
旧星商店前の駐車スペースに車を停め、まずは天神の湯近くの「大山商店」で4湯共通一日券を購入します。湯の花温泉の共同浴場では湯銭を支払う料金箱が無いため、利用の際には事前に商店や民宿などで入浴券の購入が必要です。

●石湯
「石湯」。
何度見てもウットリする素朴で素敵な佇まいです。

お風呂も以前と変わらぬ姿が維持されていました。管理維持されている地元の方に感謝です。なお浴室は一つしかありませんので、男女の区別はありません。

角度を変えてもう一枚撮ってみました。浴室内に突き出ている大きな岩の下から温泉が自然湧出しており、浴槽へ直接注がれています。完全かけ流しの湯使いです。またそのような湧出状況ですから4つある共同浴場のうち「石湯」だけは独自源泉となっています。

私はこの湯船にいままで何度か入った経験があり、その度に気持ち良い湯あみを楽しませていただいてきたので、今回も気持ち良く入れるものと期待しながら服を脱いで脚を湯船に入れてみたら、あまりに熱すぎて、その場で飛び上がってしまいました。これは困ったぞ。一応、室内には水道の蛇口があるものの、ホースがないため湯船へ加水することができません。桶に水を汲んで湯船へ投入しても焼け石に水。結局ここでは湯浴みすることが叶わないまま撤退することにしました。
後ほど、同じ湯の花温泉の共同浴場である「弘法の湯」常連のお爺さんとおしゃべりする機会があったのですが、曰く地元民は熱くて入れないのを知っているから「石湯」には行かない、でも熱さを怺て入ると節々の痛さが覿面に治る、とのことでした。なるほど、だから「弘法の湯」は混んでいてもこっちは空いているのか・・・。

●天神湯
「石湯」には熱くて入れませんでしたが、この「天神湯」はどうでしょうか。私の記憶ではこの「天神湯」も熱くて入浴に難儀する印象があるので、少々身構えながら引き戸を開けたら、中にはどなたもいらっしゃいませんでした。やっぱりここも熱くて敬遠されちゃっているのかしら。

「石湯」同様にこの「天神湯」も浴室はひとつのみで男女の区別はありません。プリミティブ且つシンプルな構造のお風呂です。この渋い佇まいがマニアの心をつかんで離しません。

湯口のパイプには白い析出がコンモリと付着していますね。湯の花温泉で湧出する温泉は単純泉で、しかも食塩泉に近い泉質ですから、あまり析出が付着するようなタイプのお湯ではないはずですが、長年にわたって少しずつこびり着くことによって、今のようなスタイルになっていったのでしょう。この湯口から出るお湯は源泉貯湯槽から配湯される温泉がそのままの状態で注がれるため非常に熱く、訪問当初の湯船は先ほどの「石湯」みたいに入れる状態ではなかったのですが、こちらの湯船は加水用のホースが伸ばせるので、しっかり加水することで適温の湯船で気持ち良く湯あみすることができました。実に良い湯でした。

【石湯】
石湯
単純温泉 56.5℃ pH8.1 5.5L/min(自然湧出) 溶存物質872.0mg/kg 成分総計872.0mg/kg
Na+:193.9mg(68.43mval), Ca++:70.7mg(28.62mval%),
Cl-:308.6mg(69.20mval%), SO4–:148.1mg(24.51mval%),
H2SiO3:92.4mg,
(平成27年6月8日)

【天神湯】
清滝の湯
単純温泉 60.5℃ pH8.2 31.1L/min(自然湧出) 溶存物質575.7mg/kg 成分総計575.7mg/kg
Na+:146.3mg(73.27mval%), Ca++:40.2mg(23.15mval%),
Cl-:210.7mg(67.66mval%), SO4–:102.0mg(24.15mval%),
H2SiO3:34.9mg, 
(平成17年5月18日)

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