温泉ファンの間では超有名な岩木山山腹の名湯「百沢温泉」。このブログで既に記事にしていたかと思い込んでいたのですが、それはとんだ勘違いであり、なぜか今までスルーしてしまっていたので、先日3回目の訪問した際の画像を紹介してみます。
表の看板には「湯量豊富 効め一番」と誇らしげに書かれていますが、ここで湯あみしたことある方なら誰しもがこの台詞に納得するでしょうね。
相変わらずラッパを潰したような金属の湯口から、大量にドバドバとお湯が注がれています。東北を巡っていらっしゃる大抵の温泉ファンのサイトやブログを拝見すると、必ずと言ってよいほどこの湯口の画像が載っていますが、何度見てもやっぱり迫力があって印象的ですね。圧巻です。
見るからに濃そうなお湯。湯口から出端は無色透明ですが、空気に触れるとすぐに色が変わり、浴槽ではオロナミンCのような灰色混じりの黄色に強く濁ってしまいます。透明度は40cmほどでしょうか。弱金気臭と土気臭を漂わせ、弱塩味+炭酸味+渋み+えぐみ+微金気味+土気味が混ざった複雑な味が感じられます。一言で表現すれば不味い。
主浴槽は6~7人サイズでしょうか、縁には津軽藩の頃からの御当地名産品であるヒバ材が用いられています。その隣に若干ぬるめの小さな槽(2~3人サイズ)が接しており、そこから離れたところに一人用の小判型浴槽、そして打たせ湯が2本あります。
浴槽の縁や洗い場は、黒と赤のインクを混ぜたような色で染まった析出がコテコテと付着しており、完全に千枚田状態です。コテコテ析出こそ、この手の泉質の魅力だったりしますよね。
洗い場のカランは伝統的な押しバネ式で、入口側の壁に沿って5基、中央の柱の周りに5基の合計10基ほど用意されています。カランから出るお湯は源泉ですが、こんな濃いお湯を使っていたら、配管がすぐに詰まっちゃいそうですね。
こちらの温泉の素晴らしさは既に多くの方により語られ紹介されていますので、いまさら私が取り上げるべきこともありません。敢えてこの程度の簡単な記事を以て、私も多くの賞賛に同意させていただきたいと思います。
浅妻1号泉(再分析)
ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩泉 45.3℃ pH6.27 454L/min(動力揚湯) 溶存物質3.639g/kg 成分総計3.990g/kg
Na:553.4mg(44.74mval%), Mg:203.4mg(31.12mval%), Ca:223.6mg(20.74mval%), Cl:1085mg(59.22mval%), HCO3:1208mg(38.32mval%)
青森県弘前市大字百沢字寺沢290-9 地図
0172-83-2226
8:00~22:00
300円
ロッカー有料(100円)・ドライヤーなし・石鹸やシャンプーなどは販売
私の好み:★★★
コメント
御岩木山~
(株)百沢のアクロバティクな湯口はインパクトありますね、御岩木山の麓の温泉は個性のあるお湯ばかりで飽きませんね...
テレビ見ましたよぉ!!k-iさんをはじめ、takemaさん、野暮天さん、ちゃんと映ってましたね、御出演した方々は皆さん温泉達人な方ばかりだとブログも閉鎖した自分はまだまだ足元にも及びませんですね...
直視できず
こんばんは。百沢の大量源泉投入とコテコテの析出は魅力的ですね。系列の浴場である「あたご温泉」もやはり大量投入なので好きです。
今はじめて録画しておいた番組を見ました。というか直視できず…。テレビ出演は初めてじゃないんですが、どうも自分の映っている画面は苦手です(自分撮りなんて滅多にしない性格なので)。頭デカすぎ…。
かなりカットされてスリムな内容になってますね(私がふざけた部分ももうひとつのネタもまるごとバッサリ切られ、単なるマジメなデブに成り下がっていました)
ちなみに北海道のコタン温泉露天風呂を紹介する際にインサートで入った白鳥が映っている画像は私の提供したものです。ま、どうでもいいんですけど。
拝顔御礼
K-I様
ご雄姿、拝見させていただきました。
出演の猛者連に伍してのご活躍、感服いたしました。
面識のある方も若干名ご出演されており驚いた次第です。
野次馬的で恐縮ですが、カットされたネタというのが気になります(笑顔)。
コタン、つい共同浴場へアブラ臭(ここは北海道の初音旅館だ!という名言を残された方がいます(笑))を嗅ぎにいってしまいますが、冬季に白鳥を見ながらの湯浴みもまた見果てぬ夢のひとつでござます。
来週の放送も楽しみに致しております。
恐れ入ります
醜態を晒してしまいお恥ずかしい限りです。私のような半可通が偉そうに表に出てしまい、他にも多くいらっしゃる強者の皆さんに申し訳なく思っています。
>カット
その場所の特定は避けさせていただきますが、本音を言うと個人的にはあまり気が進まなかった対象でしたので、カットされて良かったのかなと思っています。
>コタン共同浴場
白鳥が見られる露天は有名ですが、その傍にある共同浴場は知る人ぞ知る存在ですよね。たしかにあそこのお湯の油臭は、どことなく芳しく心地よい匂いでして、なろほど東鳴子の初音旅館に近いかもしれません。私は厳冬期の北海道が好きなので、またこの冬も行ってみようかと画策中です。