下北半島の山中を車で走っているとき、3年前に行政の手によって撤去された某所の野良湯(宿泊施設跡の湯船の残骸)のことをふと思い出し、現状はどうなっているのか気になったので、実際にその場所へ行ってみることにしました。かつてはその湯船の残骸には清らかなお湯が湛えられていましたが、果たして今でもお湯は湧き続けているのでしょうか。まずはガードレールが途切れているところから右にそれる杣道へ入ってゆきます。
川へ向かって下ってゆくと、かつて湯船の残骸が存在していた緩やか斜面は、すっかり構造物が撤去されて何もないただの裸地となっていましたが、その地面からは湯気が濛々と立ち上っていました。つまり斜面にはお湯が流れているわけですね。
お湯の流れの最上流には、上画像のような小さな祠と人為的に造られた湯溜まりがあり、塩ビのパイプから絶え間なく無色透明の温泉が自噴していました。その湯口に温度計を突っ込んでみたところ、46.9℃という数字がはじき出されました。湯溜まりは直径1メートルにも満たない小さなものですから、足湯でしたら可能ですが、とてもじゃないけど全身浴は無理です。
湯口から川へ向かってお湯の流れを辿ってゆくと、撤去されてしまった湯船の跡地に、入浴にお誂え向きな、小さな池のような湯溜まりが2つできているではありませんか。こんなところで僅か3年間の間に池状のものができるはずもありませんので、縁を土留めするなどの措置は施されていませんが、おそらく人為的に掘られたものだろうと推測されます。
2つある湯溜まりのうち、最も大きな湯溜まりで温度を測ってみますと41.9℃という絶好の湯加減であることが判明。湯溜まりの大きさ(表面積)も問題なし。一介の温泉ファンとしては、こんな条件が整っていながら、ただ見て帰る訳にはいきません。どうしても入浴したいという衝動に駆られてしまい…
その場で裸になって湯溜まりに浸かってみました。醜い体を晒して申し訳ありません。
湯溜まりを上から見た時には、入浴するに十分な容量があるように思えたのですが、実際に入ってみますと、底には泥や落ち葉がたくさん沈んでいるためかなり浅くなっており、せいぜい腰下がお湯に浸かる程度の嵩しかありませんでした。湯量は豊富ですし、温度も良い塩梅ですから、スコップを持参して湯溜まりの底を浚渫するか、あるいはビニールプールを用意してそこにお湯を張れば、満足できる湯浴みができそうですよ。
野湯につき温泉分析表掲示なし
青森県下北半島の某所(場所の特定は控えさせていただきます)
お湯は常時自噴していますので、工夫次第で楽しい湯浴みができるでしょう。
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コメント
Unknown
こんにちは。
宿泊施設跡地にこんな温泉があるとは
びっくりです。下北半島は秘境ですね。
Unknown
こんにちは。
宿泊施設跡地にこんな温泉があるとは
びっくりです。下北半島は秘境ですね。
Unknown
こんにちは。
宿泊施設跡地にこんな温泉があるとは
びっくりです。下北半島は秘境ですね。
Unknown
湯船(?)と思わしきものが一つ増えましたね。
(まぁ、中途半端に撤去した時から、いづれこうなるであろうと予想はしてましたがw)
私が訪問した時より湯温が上がっているようにも見て取れます。
次に下北遠征する機会があれば改めて確認してみたいと思います。
Unknown
湯船(?)と思わしきものが一つ増えましたね。
(まぁ、中途半端に撤去した時から、いづれこうなるであろうと予想はしてましたがw)
私が訪問した時より湯温が上がっているようにも見て取れます。
次に下北遠征する機会があれば改めて確認してみたいと思います。
Unknown
湯船(?)と思わしきものが一つ増えましたね。
(まぁ、中途半端に撤去した時から、いづれこうなるであろうと予想はしてましたがw)
私が訪問した時より湯温が上がっているようにも見て取れます。
次に下北遠征する機会があれば改めて確認してみたいと思います。
Unknown
日帰りで大阪まで往復して、今帰宅です。はぁ、疲れた…。
ogikuboさん、こんばんは。
ここには以前湯船が残されていたので、そこで入浴できたんですが、数年前に撤去されちゃったので、気軽には入れなくなってしまいました。今でもお湯は自噴しつづけているので、それが垂れ流されつづけているのは、ちょっともったいない気もします。諸々の事情があるので仕方ないのですが…。青森県に限らず、日本各地にはこの手の温泉が結構あるみたいですね。
シドさん、こんばんは。
構造物こそ撤去されましたが、お湯は湧き続けているわけで、そうであるならば、シドさんが仰るように、誰かしらの手によって何らかの工作がなされるであろうことは容易に想像できました。ですから今回も完全な空振りではないと見当をつけた上でアタックしてみたわけです。ま、湯溜まり自体は入浴にはあまり適していませんでしたが…。ご指摘のように、温度は以前よりも上がっていますし、湧出量もそれなりにあるので、ちょっと工夫すれば快適に湯あみできそうです。
シドさんのブログ更新が拝見できずに、日々の楽しみが一つ減っておりますが(^^)、もちろん事情がおありかと存じますので、再開を気長にお待ちしております。
Unknown
日帰りで大阪まで往復して、今帰宅です。はぁ、疲れた…。
ogikuboさん、こんばんは。
ここには以前湯船が残されていたので、そこで入浴できたんですが、数年前に撤去されちゃったので、気軽には入れなくなってしまいました。今でもお湯は自噴しつづけているので、それが垂れ流されつづけているのは、ちょっともったいない気もします。諸々の事情があるので仕方ないのですが…。青森県に限らず、日本各地にはこの手の温泉が結構あるみたいですね。
シドさん、こんばんは。
構造物こそ撤去されましたが、お湯は湧き続けているわけで、そうであるならば、シドさんが仰るように、誰かしらの手によって何らかの工作がなされるであろうことは容易に想像できました。ですから今回も完全な空振りではないと見当をつけた上でアタックしてみたわけです。ま、湯溜まり自体は入浴にはあまり適していませんでしたが…。ご指摘のように、温度は以前よりも上がっていますし、湧出量もそれなりにあるので、ちょっと工夫すれば快適に湯あみできそうです。
シドさんのブログ更新が拝見できずに、日々の楽しみが一つ減っておりますが(^^)、もちろん事情がおありかと存じますので、再開を気長にお待ちしております。
Unknown
日帰りで大阪まで往復して、今帰宅です。はぁ、疲れた…。
ogikuboさん、こんばんは。
ここには以前湯船が残されていたので、そこで入浴できたんですが、数年前に撤去されちゃったので、気軽には入れなくなってしまいました。今でもお湯は自噴しつづけているので、それが垂れ流されつづけているのは、ちょっともったいない気もします。諸々の事情があるので仕方ないのですが…。青森県に限らず、日本各地にはこの手の温泉が結構あるみたいですね。
シドさん、こんばんは。
構造物こそ撤去されましたが、お湯は湧き続けているわけで、そうであるならば、シドさんが仰るように、誰かしらの手によって何らかの工作がなされるであろうことは容易に想像できました。ですから今回も完全な空振りではないと見当をつけた上でアタックしてみたわけです。ま、湯溜まり自体は入浴にはあまり適していませんでしたが…。ご指摘のように、温度は以前よりも上がっていますし、湧出量もそれなりにあるので、ちょっと工夫すれば快適に湯あみできそうです。
シドさんのブログ更新が拝見できずに、日々の楽しみが一つ減っておりますが(^^)、もちろん事情がおありかと存じますので、再開を気長にお待ちしております。
あけましておめでとうございます
やっぱり入浴したんですかぃ!!(笑)さすが温泉のプロは違いますね!
自分が夏に行った時は足湯レベルの深さだったので、やはり地元の愛好家が掘ったのかもしれませんね。
自分もまた再訪時には念の為にスコップとデッキブラシ持参で挑みたいと思います。
今年もよろしくお願いします!
あけましておめでとうございます
やっぱり入浴したんですかぃ!!(笑)さすが温泉のプロは違いますね!
自分が夏に行った時は足湯レベルの深さだったので、やはり地元の愛好家が掘ったのかもしれませんね。
自分もまた再訪時には念の為にスコップとデッキブラシ持参で挑みたいと思います。
今年もよろしくお願いします!
あけましておめでとうございます
やっぱり入浴したんですかぃ!!(笑)さすが温泉のプロは違いますね!
自分が夏に行った時は足湯レベルの深さだったので、やはり地元の愛好家が掘ったのかもしれませんね。
自分もまた再訪時には念の為にスコップとデッキブラシ持参で挑みたいと思います。
今年もよろしくお願いします!
Unknown
マーズれい郎さん、あけましておめでとうございます。本年も何卒宜しくお願い致します。
入っちゃいましたよ。しかもザーザー降りの雨の中で…。我ながらバカですね。エベレストで死んだジョージ・マロリーの言葉をパクれば、なぜお湯に入るのか、なぜならそこにお湯があるからさ(”Because it’s there.”)て感じでしょうか。ちっともカッコ良くないですけど(^^)
冗談はともかく、あそこは間違いなく愛好家がいらっしゃるはずですから、またしばらくしたら状況が変わっているかもしれませんね。
Unknown
マーズれい郎さん、あけましておめでとうございます。本年も何卒宜しくお願い致します。
入っちゃいましたよ。しかもザーザー降りの雨の中で…。我ながらバカですね。エベレストで死んだジョージ・マロリーの言葉をパクれば、なぜお湯に入るのか、なぜならそこにお湯があるからさ(”Because it’s there.”)て感じでしょうか。ちっともカッコ良くないですけど(^^)
冗談はともかく、あそこは間違いなく愛好家がいらっしゃるはずですから、またしばらくしたら状況が変わっているかもしれませんね。
Unknown
マーズれい郎さん、あけましておめでとうございます。本年も何卒宜しくお願い致します。
入っちゃいましたよ。しかもザーザー降りの雨の中で…。我ながらバカですね。エベレストで死んだジョージ・マロリーの言葉をパクれば、なぜお湯に入るのか、なぜならそこにお湯があるからさ(”Because it’s there.”)て感じでしょうか。ちっともカッコ良くないですけど(^^)
冗談はともかく、あそこは間違いなく愛好家がいらっしゃるはずですから、またしばらくしたら状況が変わっているかもしれませんね。