中毒性のあるうどんというのを私は初めて知りました。甲府市内には何軒もの吉田うどんの店があり、ここもそのひとつ。私は駐車場が広いというただその一点でこの店を選んだのですが、まさかその選択が当たり籤を引き当てることになるとは。
訪問したのは平日の12時半頃。お昼の時間だけあり、席はほぼ埋まっていました。グループ客の他、私のような一人客も何人か見られ、人数の多寡に関わらず入店できるのが嬉しいところ。吉田のうどんの店では一般的ですが、この店もオーダーから後片付けまでセルフサービスとなっています。まず席に着いたら、テーブルの中央に置かれたブロックの付箋に希望のオーダーを書いて、それをカウンターへもっていきます。すると厨房の中の店員さんがこれを受け取ってオーダー完了。当然お冷も自分で。席で待っているとやがて注文の品が運ばれてきます。配膳のみは店員さんがやってくれます。食べ終わったら、配膳時に値段を追記されて戻された付箋とともに、丼をカウンターへ戻してお会計。
さて今回私が注文したのは「特濃煮干・肉天つけうどん」。最初はかけうどん系(麺がお汁にひたっているタイプ)を頼もうと思っていたのですが、目の前の席の人がつけうどん(麺をお汁につけてたべるタイプ)を食べていたので、私もそれに惹かれてつけうどんに変更しました。うどんの麺はこれでもかというほど太く、そして固茹で。消化にはかなりの咀嚼を要するので、量を食べなくても満腹感が得られます。麺に添えられた茹でキャベツも吉田うどんならでは。そしてつけ汁がとても個性的。特濃というだけあり煮干の味がぎゅっと凝縮されており、うどんのお汁というよりはラーメンあるいはつけめんのスープを思わせます。汁の味が濃いので、麺が太く固茹でであっても汁がしっかり麺にからみ、麺に食べ飽きることがなく、あっという間に完食。美味しさのあまり、何度も舌なめずりをしてしまいました。
煮干の風味の強さ、そして満腹感は私の体の中で夕方まで残り、日が暮れる頃に訪れるはずの夕食の食欲は追い出されてしまいました。いつまでも煮干の余韻に浸っていたくなる味です。
吉田うどん専門店 うどん屋 源さん (うどん / 甲斐住吉)
★★★★☆ 4.0
コメント
イイですねぇ~
甲府の温泉ファンです。
草津温泉や玉川温泉があったりしてね・・・
それに 世間では「鶏モツ煮」なんて 騒いでいるけど ホウトウよりも何よりも、「吉田うどん」が大好きです。
悲しいのは 日曜日の夕方に店は閉まってしまうこと、それと 年々 人気の店が閉店してしまうことです。
奇遇です
ちょうど3日前の日曜、この店でうどんを啜ってきたばかりなんです。ご多分に漏れず、この店もメニューに「鶏モツ煮」が追加され、多くの客が注文していました。
>悲しいのは・・・
まったく同感です。富士吉田の店は多くが昼間だけの営業だったりするので、なかなか行く機会に恵まれず、悔しい思いをすること頻りです。
>草津温泉や玉川温泉
あれ?ここ何県?って感じですね。
玉川温泉は9月に一旦休業していたそうですが、先々月に復活したとの話を聞き、とても安堵しました。玉川温泉のぬる湯につかりながら、洪水のようなオーバーフローを眺めていると、小さな浴室ながらなんとも言えない贅沢な気分に浸れます。