足寄温泉

北海道

足寄の中心部と道東道足寄インターのちょうど中間に位置している共同浴場。地元のお客さんから愛されているらしく、訪問時も駐車場には車がぎっしり並んでいました。
なかなか年季の入った建物で、内部もそれ相応に草臥れており、いかにも昭和の共同浴場といった雰囲気。入り口から男女が分かれています。

券売機で料金を払って、番台に券を渡します。番台のおばちゃんと常連のおじさんが、客が来ようが構わず喋り続けているのもご愛敬。銭湯らしく番台では石鹸やタオル類といった簡単なものなら購入できます(浴室内にシャンプー類などはありません)。

浴室はかなり広く、浴槽も20人は余裕で入れそうなほどの大きさ。浴槽の中央に丸い石が載せられた湯口があって、そこから大量のお湯がドバドバ投入され、気持ちよいほど贅沢にオーバーフローしていきます。自噴で毎分1580リットルという非常に豊富な湯量には心が躍らされます。
お湯はほぼ無色透明で味はあまり無く(分析表には薄塩味と書かれていました)、モール泉に似た匂いが漂っています。この匂いは浴室に充満しており、温泉好きなら思わずクンクン嗅いでしまうのではないでしょうか。あまり伝わりにくい表現ですが、青森県の鰺ヶ沢やその周辺で湧く温泉に近い匂いでした。なお浴槽の底は温泉成分によって褐色に染まっているためお湯が若干黄色く見えるかもしれません。

浴槽の手前の左右両側には洗い場のカランが並んでいます。湧出量が多いので、カランのお湯も源泉です。カランから出るお湯は薄い褐色で強い金気(鉄分)を感じたので、はじめは源泉に相当の鉄分が含まれているのかと思ったのですが、湯船のお湯は金気が無く無色だったので、どうやらカランの配管内の錆がモロに出ちゃっていたみたいです。このためカランの使用は最低限にとどめ、湯船のお湯で掛け湯させてもらいました。

全体的な老朽感は否めませんが、安価ながら広々としたお風呂で大量掛け流しのお湯を堪能できるのですから、温泉ファンなら立ち寄って損はないかと思います。夜遅くまで営業している点も助かります。

ナトリウム-塩化物泉
43.4℃ pH7.3 1580L/min(自噴) 成分総計2.221g/kg

北海道足寄郡足寄町郊南1 地図
01562-5-4133

11:00~23:00 年中無休
300円

私の好み:★★

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