帯広温泉 たぬきの里

北海道

帯広は市街地に天然モール泉の温泉が沢山湧いているので、私のような温泉好き人間には垂涎の地でありますが、今回はその中の一つである「たぬきの里」を利用したときのことを書き綴ってみます。

 
帯広駅南口からまっすぐ伸びる大通りを歩いて約5分ほどという好立地。でも周囲はちょっとしたラブホ街なので、夜に一人でウロウロするのはちょっと心理的に難しいという人もいらっしゃるでしょう(私はちっとも気にならないので、全く問題なし)。建物自体はマンションなんですが、その下層階が公衆温泉浴場として開かれています。

階段を上がった2階に受付があります。訪問した時間帯がちょうど夜6時の混雑時間帯だったため、誰にも邪魔されずに湯浴みしたかった私は家族風呂を利用することにしました。こちらの家族風呂は一人でも利用可能です。受付で部屋の番号札を貰っていざお風呂へ。


家族風呂は建物の3階にあるので、受付脇の階段を更に上がります。上の画像は3階の廊下の様子です。一見するとマンションの部屋のドアが並んでいるように見えますが、これはすべて家族風呂(個室)です。ドアに開けられた格子状の換気窓が浴室であることの証しといえるでしょうね。
これより上層の階は一般のマンション(貸室)になるわけですが、こんなに沢山のお風呂がある上に居住するとなると、湿気やカビ・水が響く音などに悩まされたりしないんでしょうか。


今回宛がわれた部屋は16号室。札には「子だぬき16」って書かれていますね。ということは大浴場は大だぬきなんでしょうね。かなりの曲者だったりして。


室内の様子です。長椅子と洗面台と棚がそれぞれポツンと置かれており無味乾燥としています。一人で使うには勿体無い広さなので、スペースをもてあました私は、無意味に踊ってみたりしました。テレビが置かれているのは、利用者みんなで湯上りにでもゆっくり見てちょうだい、という意味なんでしょう。でもこのテレビはアナログですね。


浴室です。2人サイズの扇形ポリ浴槽がひとつとカランが1基。2~3人の利用を想定したような大きさかと思われます。この浴槽、安いラブホでよく見かけますね。それはさておき、湯口(というか浴槽用の大きなカラン)からは源泉そのままのお湯がドバドバ投入されており、浴槽に体を沈めると、勢い良くザバーンとお湯が溢れ出して、洗い場は大洪水状態になりました。この瞬間が何とも言えず豪快で気持ちいいんですよね。一応浴槽には水も入れることが出来ますが、源泉そのままでちょうど良い湯加減なので、水で薄めずにお湯を張ることができました。

お湯は帯広でよく見られる典型的なモール泉で、やや濃い烏龍茶色の透明。浴室に入った途端香ってくるモール臭がとっても芳しく、湯口では薄っすらですがタマゴ臭も匂ってきます。口に含むとモール独特の風味+微タマゴ味+微ほろ苦+微かなアルカリ的収斂が感じられました。ツルツルスベスベ感が強くて肌触り良好。間違いなく女性受けする浴感です。湯中でじっとしていると気泡も付着します。

色が濃いので味や匂いなどの知覚面も強いのかと思っていましたが、実際には帯広の他のモール泉より若干弱めかもしれません。でも浴感や湯加減は素晴らしく、小さな浴槽にドバドバ源泉を投入しているのでお湯は新鮮そのもの、非加熱非加水循環消毒一切無しのお湯を贅沢に独り占めできるのですから、文句のつけようがありません。


浴室の窓から外を眺めると、そこにはラブホのネオンサインが。でも名前が「赤坂」や「六本木」なんですね。どういうネーミングセンスをしているのかしら…。

アルカリ性単純温泉 42.7℃ pH8.8 500L/min(自噴) 溶存物質0.405g/kg 成分総計0.405g/kg

JR帯広駅より徒歩5分強(約700m)
北海道帯広市西5条南15丁目11-3  地図
0155-21-2683

12:00~24:00 無休(元旦休業)
大浴場370円・家族風呂600円
ドライヤーあり(大浴場は有料・家族風呂は無料)、各入浴用具類は販売(備え付け無し)

私の好み:★★★

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