初心者登山の第二弾は谷川岳。
ロープウェイやリフトでワープできるビギナー向けの天神尾根コースを往復してみました。
2010年8月5日 晴れ
【往路】
9:15 土合口 ロープウェイ乗車
9:30 天神平 ロープウェイ下車
9:35 天神平 リフト搭乗
9:45 天神峠 リフト下車 <<登山スタート>>
10:00 分岐点
10:20 熊穴沢避難小屋
10:50 天狗のとまり場
11:20 天神のザンゲ岩
11:30 肩の小屋
11:35 トマの耳
11:53 オキの耳
【復路】
12:20 オキの耳
12:30 トマの耳
12:55 天狗のとまり場
13:25 熊穴沢避難小屋
14:00 天神平 ロープウェイ乗車 <<登山終了>>
14:15 土合口 ロープウェイ下車
歩行距離:6.3km
単独行
【9:15 土合口 ロープウェイ乗車】
まずはロープウェイで土合口から570mの標高差を一気に上がります。
【9:30 天神平 ロープウェイ下車】【9:35 天神平 リフト搭乗】
天神平でリフトに乗り換え。普通はここから登山を開始するのでしょうが、軟弱者の私はリフトで楽して、更に高さをかせぎます。
【9:45 天神峠 リフト下車】
標高1502m。ここから登山を開始。目指す谷川岳が聳え立っていますが、頂上付近は雲に隠れちゃっていますね。ここからは下りの尾根道を歩くのですが、えぐれている上にぬかるんでいて、滑りやすい悪路でした。
【10:00 分岐点】
足もとの悪い道を我慢して進むと、やがて天神平からあがってくる登山道の本道と合流。さすがに利用者の多い登山道だけあってちゃんと整備されており、俄然歩きやすくなりました。
緩い傾斜を登りつつ、山腹の木道を進みます。岩場をトラバースする鎖場もありますが、晴天時だったからか、捉まらずに済みました。
【10:20 熊穴沢避難小屋】
避難小屋に到着。ここまでは楽チン。一休みしてもよかったのですが、水場もトイレも無いただの小屋なので、今回は通過。
避難小屋を過ぎると、山頂までの1.8kmはひたすら心臓破りの急登が続きます。随所に鎖場(ロープ場)あり。まもなく森林限界を過ぎ、灌木が両側に生い茂りはじめます。
小屋から15分登っただけですが、振り返ると避難小屋が小さく見えます。
朝日岳方面の眺望が遠くまで見晴らせました。西黒尾根もくっきり。
【10:50 天狗のとまり場】
大きな岩がせり出たポイント。露出した岩が続く痩せ尾根をひたすらよじ登ります。運動不足でだらしない体の私は、何度も立ち止まって息を整えながら、少しずつ進みました。
高山植物の可憐な花をみると、ちょっとは力が回復できたりして…。
撮影時分から推測すると、多分ここは天神のザンゲ岩。この辺りが胸突き八丁、息が切れて汗だくになり、ちゃんと記録できませんでした。
ザンゲ岩を越えるとガレ場が広がりはじめました。登山者がルートを踏み外さないよう、木の段が設けられています。
【11:30 肩の小屋】
小さいながらもかなりしっかりした造りの山小屋。西黒尾根への分岐もここ。もうすぐ頂上だ!
【11:35 トマの耳】
双耳峰である谷川岳の南側の頂上、トマの耳に到達。1963m。
新潟県側の麓が一望。自分の足で上越国境に立てたことに感動しちゃいました。北の方を見ると、もうひとつの頂上であるオキの耳へ続く尾根も綺麗です。最高部はオキの耳なので、ここで休まず、更に先へ進みました。
トマの耳とオキの耳の間の尾根は、高山植物のお花畑でした。可憐な花々が今を盛りと咲き誇っていました。
尾根の途中の鞍部で振り返ると、先ほど到達したトマの耳が屹立しており、その上には眺望を楽しむ人影がまるで蕎麦粒のように小さく見えました。
【11:53 オキの耳】
1977m、谷川岳の最高部に到達です。こちらも360度の大パノラマ。酷暑続きの下界と違って、山頂はとっても涼しく快適。このときはトンボが大発生していました。まぁトンボならば害はないので気にせずに済みますけどね。今回はここで折り返します。眺望を楽しみながら頬張るおにぎりは本当に美味い。
このあたりは一の倉沢の衝立岩のちょうど真上に当たるのでしょうね。東側斜面を覗き込むと、そこは吸い込まれそうなほどの急な断崖絶壁で、足を滑らせたら湯檜曽川が流れる谷底へ真っ逆さまに落ちてしまいそう。思わずすくみあがっちゃいます。滑落注意だ…。
【12:20 トマの耳 出発】
腹拵えし、高山の清らかな空気をたくさん吸って鋭気を養ったところで、後ろ髪ひかれる思いで引き返します。
帰路は同じ道を戻るだけですので、写真撮影は省略。
頂上から去ると、途端に空がかき曇り、頂上は雲の中へ完全に隠れてしまいました。早めに到達できてよかった。
【12:55 天狗のとまり場】
途中、天狗のとまり場で休憩していると、雲が一時的に消えて急に視界が開け、沼田方面の眺望を遠くまで見晴らすことができました。その時、ふと自分の大腿に目を遣ると、なんとルリボシカミキリがとまっているではありませんか。生きているときにしか見られない美しい瑠璃色に、思わず心が吸い込まれます。今回は何かと運が良いなぁ。
【14:00 天神平ロープウェイ駅 到着】
帰路はリフトを使わず、天神平まで歩いて下りました。途中で小さな子供連れの親子を追い抜かしたのですが、その際チビっ子に「何年生ですか?」と聞いたら、返ってきた答えがなんと「幼稚園」! 幼稚園生が歌を歌いながら元気に頂上まで往復してきたんだとか。スゲェなぁ! それにひきかえ、この程度の往復で息を切らせて膝を笑わせている私ときたら、なんと情けないことだろう…。
今回の登山で歩いたコースは「関東日帰りの山ベスト100 (ブルーガイドぶらり山散歩)」のP202~203に掲載されています。
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