強羅温泉 翠光館

神奈川県

 
強羅公園に隣接する「翠光館」は、看板や幟を立てて積極的に立ち寄り入浴を受け入れている旅館。こちらでは自家源泉を使用していると聞きつけたので、どんなお湯か伺ってみることにしました。

 
なかなか立派な玄関ですね。エントランスではワンちゃんがうたた寝の最中。
玄関手前の業務用車(ハイエース)が駐車されているスペースには、塩ビのパイプから熱いお湯がチョロチョロ出てバケツに注がれていました。きっと温泉に違いありませんが、何に使うのかしら。


2010年5月にリニューアルオープンしたらしく、館内はどこもかしこもピカピカで綺麗。この画像はフロント前ロビーの様子です。浴室は4階にあるので、エレベータで上へ。なおロッカーは1階にあります。


脱衣所も清潔整然。服と荷物を籠に入れてお風呂へGO。

 
日の光がふんだんに降り注ぐ明るい浴室の大きな窓ガラスからは強羅公園を一望できます。高いところに設けられている展望風呂って、たとえ内湯でも爽快ですね。洗い場のカランはシャワー付き混合栓が4基。


こちらで使用されているお湯は自家源泉(掘削泉)なんだそうです。大涌谷や早雲山で造成して引湯してきた人工の温泉を使用している施設が多い強羅で、自家源泉の天然温泉に入れるのは嬉しい限り。微かに黄色を帯びた透明のお湯は、微かな塩味を有し、弱いがはっきりとした油臭が感じられます。気持ちよいツルスベ浴感です。源泉温度が高いために加水されているようですが、それでも湯口での温度は熱く、温度調整のためか(あるいは訪問時だけなのか)お湯の投入量は絞られていました。館内の表示によれば加温や循環は無く、塩素系の消毒剤が投入されているそうですが、実感として消毒に関してはあまり気になりませんでした。湯使いは放流式(掛け流し)で、洗い場側にはオーバーフローせずに窓側の排水溝へ流れ出ていました。

 
こちらには上で紹介した4階の展望風呂以外にも、2階に貸切の「木風呂」と「陶器風呂」が用意されているんだそうです。意外と湯量が豊富なのかもしれませんね。また、4階のベランダに出ると、外輪山と中央火山丘に挟まれた早川の谷(宮の下方面)が眺望できました。いい眺めですよ。ここでビール飲んだら美味いでしょうね。東京が酷暑の日でも箱根は朝晩にはかなり涼しくなりますから、節電が叫ばれる昨今、東京から近い箱根で避暑するのもいいかもしれません。
全体的には綺麗で良いお風呂なんですが、箱根という場所柄、いかんせん料金設定が高いところがちょっと気になってしまいます。ま、この料金を払えば強羅公園の入園券もオマケでついてくるので、この券の料金(500円)も含まれていると考えれば決して高くないのかもしれませんが、公園なんか興味ねぇよという御仁にはやはり及び腰になってしまうはず。この点をどう捉えるかで、この宿の日帰り入浴の利用価値は大きく分かれてしまうでしょう。

ナトリウム-塩化物温泉 64.9℃ pH7.5 蒸発残留物1.742g/kg 成分総計1.883g/kg

箱根登山ケーブルカー公園上駅より徒歩1~2分(約170m)
神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300  地図
0460-82-3351
ホームページ

11:00~19:00
1100円(強羅公園入園券付き)
ロッカー・シャンプー類・ドライヤーあり

私の好み:★★

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