赤倉温泉 旅館いづみ荘

山形県

 
山形県最上町の赤倉温泉へとやってまいりました。温泉街の真ん中を流れる小国川の両岸に温泉旅館が立ち並んでいます。

 
今回訪れたのは川原からちょっと上がったところにある小さなお宿「旅館いづみ荘」です。道路と斜面に挟まれた土地の形状に合わせて建てられた細長い造りのお宿。館内にある客室は7室という家庭的な規模のお宿です。日帰り入浴をお願いしたところ、快く受け入れてくださいました。

 
階段を下って浴室へ。細長い廊下に沿って二つの浴室が並んでおり、手前側は女湯、奥が男湯でした。

 
ウッディな脱衣室を抜けて浴室へ。
決して大きなお風呂ではないのですが、室内には明るいながらも落ち着いているオフホワイトの建材が用いられ、また窓からは陽光が降り注いでいるため、実際の床面積以上の広さを感じることができるかと思います。なお洗い場にはシャワー付きカランが2個用意されていました。

   
浴槽は4人サイズ。縁は石材で内部はタイル貼りです。浴槽の傍らには観葉植物が置かれ、その下でカエルの置物が入浴客を見つめていました。シンプルな造りの浴槽ですが、寧ろそれによってお湯の清らかさが綺麗に映しだされており、無色透明で大変クリアな湯船の湯面では、窓から差し込む外光がキラキラと輝いていました。

 
使用している源泉は大場源泉と大場2号源泉のミックス。壁から突き出た湯口よりそのお湯が注がれているのですが、湯口には温泉成分の析出が付着し、湯口のみならずその周り、特にオーバーフローが流れやすい窓側の縁にも白いトゲトゲやたくさんこびりついていました。いかにも無色透明の硫酸塩泉らしい、典型的なビジュアル的特徴であり、実際に湯口のお湯をテイスティングすると、芒硝の匂いと味がはっきり感じられ、湯中ではトロミが得られました。
完全放流式の湯使いであり、私が入った時にはやや熱めの湯加減でしたが、入りしなこそ脛にピリピリとした刺激が走ったものの、一旦肩まで体を沈めると湯加減に体が慣れ、そのまましばらく浸かっていると、気持ち良さに後ろ髪を引かれて、体が火照っているにもかかわらず、湯船から出るのが躊躇われました。湯加減はもちろん、お湯自体にパワーがあるため、決して長湯はできないのですが、それでもお湯が良いので、私は湯船を出たり入ったりを繰り返しながら、存分にこちらのお湯を堪能させていただきました。
宿泊予約サイトでこちらのお宿の口コミを拝見すると、どれも高く評価されているので、今度は是非宿泊で利用してみたいものです。

大場源泉・大場2号源泉
カルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉 52.7℃ pH8.1 溶存物質1032mg/kg 成分総計1032mg/kg
Na+:152.5mg(46.59mval%), Ca++:147.1mg(51.58mval%),
Cl-:52.5mg(10.42mval%), SO4–:563.6mg(82.55mval%), HCO3-:53.3mg,
H2SiO3:49.5mg,
(平成21年9月18日)
加水加温循環消毒なし

山形県最上町大字富澤1005-7 地図
0233-45-2403
ホームページ

日帰り入浴10:00~16:00
500円(または鳴子湯めぐりシール2枚)
シャンプー類・ドライヤーあり

私の好み:★★+0.5

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