四重渓温泉 玉泉寺 (台湾南部)

台湾

※現在お風呂の入浴はできないようです。

四重渓温泉の町並みが途切れそうになる温泉街の西の端、車城へ伸びるメインストリート(温泉路)が真南へ曲がる辺りに、北へ向かって伸びる上り坂の路地があります。そこを登り、公園の脇を通って、南台湾温泉大飯店を通り過ぎると、その丁度裏手に、仏宝山・玉泉寺という一軒の小さなお寺が佇んでいます。途中に看板が立っているので、あまり迷わずに済みそうです。
ここは単なる寺院ではなく、温泉を有しているのです。


ご覧の通り、境内と道路を隔てる低い擁壁にはペンキで天然温泉と書かれており、「ここで入浴できますよ」と言わんばかりのアピールをしています。台湾の温泉めぐりには欠かせないバイブル的存在である鈴木浩大さん著「湯けむり台湾紀行―名湯・秘湯ガイド (Taiwan通 3)」に「お寺でも個室風呂が利用できる」という一文が記載されていたので、それだけを見てどんなところか大して下調べもせず、行けば何とかなるだろうと考えて、訪れてみました。境内に入ると、網戸が閉められた庫裏の内側でおばさんと尼さんが雑談中。入浴したい旨を伝えると、おばさんが出てきて、個室風呂へと案内してくれました。


これがその個室風呂。倉庫でもトイレでもありませんよ。プレハブ小屋ですがれっきとしたお風呂です。8室あるうち、真ん中の部屋へ入るよう指示されました。境内には庭園や蓮の咲く池もありますが、日本の寺院のように整然とはしておらず、お庭と駐車場と個室浴場が雑然と配置されていました。

 
個室内部は一人用のポリバスと流し台があるのみ。結構狭い。バスタブを洗ってからお湯を溜めます。53℃と熱めなので、水も一緒に入れて薄めました。この水がちょっと臭い。水はプレハブ裏手に置かれたタンクに貯めてあるのでしょうが、貯水してから時間が経ってちょっと腐りかけていたのかもしれません。

お湯は無色透明無味無臭。弱めのツルスベ感あり。クセのないあっさりとした泉質です。新亀山別館で感じられた硫黄感(たまご味&匂い)は感じられませんが、お湯の熱さから推測するに、源泉掛け流しでしょう(加温じゃないと思います)。


ちなみに、壁には「入浴中は用を足さないでね」という注意書きが貼ってありました。てことは、室内で排泄しちゃう輩がいるってことか。

狭い個室で景色も楽しめず、ただ透明で癖の無いお湯に入るだけですから、わざわざ足を運ぶほどの温泉施設ではないかと思いますが、お寺の境内にある温泉はなかなか珍しいので、話のネタとして、四重渓へ訪れた際には立ち寄ってみるもの面白いかと思います。なお、湯あがりにはちゃんと尼さんと合掌させていただきました。

高雄から墾丁列車(屏東客運・高雄客運・国光客運・中南客運の4社共同運行バス)に乗って2時間半~3時間の恒春で下車。そこでタクシーを拾って15分ほど。

屏東県車城郷温泉村温泉路玉泉巷 地図

時間・定休など不明
100元
備品類なし

私の好み:★★

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