烏来の温泉街の中心部、土産屋や飲食店が犇くエリアにある入浴施設のひとつ。
料金は高めですが、日本の温泉をイメージしてつくられているので、日本式にすっぽんぽんで入浴できる上、広く清潔で使い勝手がよいので、水着と水泳帽を着用する台湾の温泉に慣れない方でも、気軽に入浴できる施設だと思います。
受付のおばちゃんは日本語が達者。料金を支払うと階下へ向かうよう指示されます。階段を下りきったすぐ目の前のカウンターで、今度はロッカーの鍵とタオルを受け取り。このフロアには貸切風呂がありました。私のような露天風呂希望者は更に1フロア下ります。
受付から2フロア下りたところが露天風呂の階層。右手が男風呂。
ロッカールーム(更衣室)はとっても綺麗。頻繁に係員のおじちゃんや兄ちゃんが出入りして、いろいろと手入れしていました。洗面台もアメニティー類が充実。さすがに値段が高いだけのことはある。入口付近にはサウナと水風呂あり。
露天風呂はほとんど屋根に覆われているので、半露天と表現した方がいいかも。シャワーつき混合栓のカランが5ヶ所ほど。浴槽は手前に方形のものが二つ、そしてその奥に円形の岩風呂(石風呂)が2つの、計4つ。奥へ行くほど湯温が熱くなります。手前から2番目の槽は38~9℃、底からものすごい勢いでジャグジーが出ています。
3番目の円形で石に囲まれた浴槽はお湯の投入量が多いためふんだんにオーバーフローしています。湯口では59.1℃。源泉そのままなのでしょう。4つある浴槽の中では一番気に入りました。ここには台湾では良く見られる強い勢いの打たせ湯(押しボタンで作動)も設置。この槽の湯加減は私にはちょうどよく、しばらくのんびり浸かっていたのですが、打たせ湯があることを忘れ、これを使いたいお客さんに「こいつ邪魔だ、早く出ないのか」と言わんばかりに周囲をウロウロされちゃいました。すっかり皆さんのお邪魔をしちゃったみたいです。
一番奥はウッドデッキ。川が一望できる気持ちよいテラスです。花に囲まれて良い雰囲気。川風が吹くので、お湯で火照った体をクールダウンさせると、とっても爽快。でも対岸からこちらが丸見え。全裸だとちょっと恥ずかしいですね。また、見上げると、そこには烏来名物というべき川を跨ぐ幾条ものホース&ケーブルが黒々と頭上を覆い尽くしていて、これがけっこう鬱陶しい。
お湯は無色透明無味無臭。ツルツルスベスベのとても気持ちよい浴感です。ウォータークーラーで冷やした温泉水が飲泉できたので、ためしに口にしてみると、癖が無くてスッキリ飲めました。結構うまい。ちなみに烏来の原住民族であるタイヤル族は、川の水が飲用に適さなかったため、この温泉を飲料水として利用していたそうですよ。
台湾の温泉入浴施設ですからレストランも完備。私は入浴するだけで帰ってしまいましたが、できれば食事でも摂りながらゆったり過ごすといいのかもしれません。
ちなみに、国際岩湯の並びには、同じく日本式に全裸で入浴できる小川源という入浴施設もあります。こちらにも入ったことがありますが、7年前のことなので、どんな様子か忘れてしまいました(内湯のみながら色んな浴槽があってサービスが良かったように憶えています)
小川源ホームページ(小川源・日本語あり)
この他にも烏来には入浴施設がたくさんありますよ。
炭酸泉(日本ではおそらく重曹泉型の単純泉に該当すると思われます) 69.7℃ pH7.7 溶存物質864mg/kg
MRT新店駅から新店客運・烏来行バス(1601番)で約40分(40元)終点下車、徒歩5分程
15~20分間隔 悠遊網の1601番バス紹介ページ
台北県烏来郷烏来村22号 地図
02-26616351
ホームページ
8:00~翌1:00(露天は16歳以上)
380元
ロッカー・シャンプー類・ドライヤーあり、タオル無料貸出
私の好み:★★★
コメント
有益な情報に感謝です。
早速 週末の台北行で活用させていただきます。最近はSIMロックフリーのスマートフォンを持ち歩き 現地(台湾)のプリペイドSIMでgoogle MAPを活用しています。GPS機能と組み合わせると、見知らぬバス路線でも 目的地の路線とバス停が探せ 目的地で降りられますね。
乱文で恐縮です
いつも語彙に乏しく纏まりに欠ける文章ばかりで恐縮です。多少なりともお役立ていただければ幸甚です。
>スマートフォン
>GPS機能
便利になりましたね。日本も業者の寡占状態から脱却してSIMロックフリーを普及させてくれると嬉しいのですが…。
GPSといえば、ハンガリーでレンタカーを借りた際、カーナビをオプションでお願いしたら、手で持って使うような、思いっきり普通のGPS受信機を渡された思い出があります。これがえらく小さくて反応も鈍く使いづらい…。車上荒らしが多いので、収納しやすいハンディータイプにせざるを得ないわけですが、それを見てつくづく「自分は(カーナビが盗まれることの少ない)治安のいい国に生活しているんだ」と実感しました。
鳥来温泉
はじめまして自分も台湾旅行で何箇所か温泉へ行きましたが、その全てが水着着用で温水プールのような感覚でした。鳥来温泉に日本式の温泉があるのに驚き、雰囲気のよさもあり、今度、鳥来温泉へ行ってみたいです。
Unknown
クラさん、はじめまして。ホームページ拝見しました。旅行に際して役立つ詳細な情報が盛りだくさんで、とても実用性が高いですね。勉強になります。早速ブックマークに登録させていただきました。
台湾の温泉は仰るように水着着用が多いですよね。でも調べると結構日本式の全裸入浴が楽しめる温泉施設もあって、むしろ近年は増えているように感じます。拙ブログの「台湾の目次」で、【裸・大】という印をつけている施設では、大浴場(場合によっては露天も)で全裸入浴が可能です。
http://blog.goo.ne.jp/onsen_shouyou/e/7f7d604cdd987eed01c424b1dc043a66
こうした温泉が日本にも知れ渡れば、日本人旅行者の台湾観も少しは変わってくるのではないか、と思っています。
烏來温泉にて
2018年3月1日烏來温泉に行きました。ネットでは「国際岩場温泉は日本式の裸で入れる大浴場がある」とありましたのでさっそくいきました。ですが今は水着着用とのことで入りませんでした。地方の役所が川で入る露天風呂を衛生面から禁止したことが、影響しているかもしれません。 しょうがないのでお隣にある小川源温泉にはいりました。そこは、湯代が300元で地下2階にあり、内湯ながら裸で入ることができました。湯船は、男女別々で熱湯、ぬる湯2個、冷泉の4個でした。僕が行ったときは10名の客がのんびりと湯につかっていました。温泉は単純炭酸泉で体がじっわと心から温まり肌がすべすべで気持ちのいい温泉でした。日本の銭湯のような温泉でした。
Unknown
uehara masaさん、現状をお知らせくださりありがとうございます。いま気づいたのですが、私がこちらへ行ったのは、もう8年以上も前のことらしいので、その間に営業形態が変わってしまったのかもしれませんね。小川源は私もかなり前に一度入っています。昔のことなので忘れてしまいましたが、良いお風呂だったとのことですので、また今度烏來へ行く機会があれば久ぶりに再訪してみようかと思います。
烏來では他にも裸で入れるお風呂を知っていますが、あまりお湯が良いとは言えなかったので、ブログでの紹介は控えております。
他にも台湾で面白い温泉がございましたら、お教えくださると幸いです。