昨年下風呂へ寄った際にこちらのお宿で一泊お世話になったのですが、お正月に年賀状を頂戴しましたので、当記事にて宿泊したときの様子を書き綴り、以って返礼とさせていただきます。
こちらのお宿は一人客も積極的に受け入れて下さっているようで、私のような一匹狼の風来坊でも安心です。当日は海が見える6畳の部屋へ案内してくださいました。
夕ご飯は低価格なのに海産物を中心に盛り沢山。男でも十分お腹いっぱいになれますよ。お部屋出しなので他のお客さんに気兼ねせずに食べられるのが嬉しいところです。
こちらは朝食。焼鮭や和え物、めかぶ、温泉卵のほか、風間浦名物である烏賊の刺身が朝から食えるのは、烏賊好きな私としては朝から食が進み、櫃を空にするほどご飯をたくさん食べちゃいました。
さて肝心のお風呂です。男女別の内湯がひとつずつ。それぞれ扉のガラスに「おどご湯」「おなご湯」と印刷されたテプラが貼ってありました。この程度の方言ならどなたでもわかりますよね。
脱衣所から階段を下りて浴室へと向かいます。この階段を下りる途中に硫黄のいい匂いが鼻をくすぐります。
浴槽はコンクリ造りでほぼ正方形の3~4人サイズ、お湯と水の蛇口が一組、シャワー付き混合栓が1基あるだけのシンプルな構造。洗い場はスノコ敷きです。
源泉はプラスチック製の蛇口から供給されています。金属の湯口・配管にしないのは、おそらく泉質による腐食を防ぐためでしょうね。このお湯はかなり熱く、湯船も相当熱くて、水で薄めないと入れません。
湯船に張られたお湯は日本人がステレオタイプとして思い浮かべる硫黄泉のお手本と言わんばかりに綺麗な乳白色に濁っています。透明度は10cmほどでしょうか。お湯をかき混ぜると沈殿が攪拌されて余計に白く濁りました。
典型的な酸性硫黄泉で酸っぱく、硫黄味と薄い塩味も帯びています。火山の噴気孔から漂ってきそうな硫化水素臭がはっきり香ります。酸性硫黄泉で確かに口に含むと口腔が収斂し、歯もキシキシするのですが、かといって草津や蔵王のような強酸性ではないので、ピリピリするような肌への刺激は無く、寧ろマイルドな浴感すら覚え、ツルツルスベスベしていてとても気持ちよいお湯です。
折り悪く湯めぐりする時には雨が降り出してきたのですが、その際お宿で貸してくださった傘が番傘。足元は同じく借りた下駄。下駄をカランコロン鳴らしながらの湯めぐりもなかなか粋なもんです。
チェックアウト時には宿で一番偉いニャンコも登場。慇懃に挨拶させていただきました(^^)
お湯も料理も素晴らしく、そして女将陣の暖かい対応のお陰で、1泊ながらとても心温まるひと時を過ごす事ができました。リピート必至ですわ。
大湯(再)
酸性・含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉(硫化水素型)
64.0℃ pH2.4 湧出量測定不可 溶存物質3.2983g/kg 成分総計3.6112g/kg
JR大湊線・下北駅から下北交通バス佐井・大間方面行で下風呂下車(約1時間10分)
青森県下北郡風間浦村下風呂字下風呂113 地図
0175-36-2330
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立ち寄り入浴7:00~21:00
宿泊利用のため現金での入浴料金はわかりません
私の好み:★★★
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