旧柿木村の中心部からちょっと南へ離れたところには公営の老人福祉施設が集まっている一角があって、その一部に含まれているのが「柿木村老人福祉センター はとの湯荘」です。老人福祉センターという名称ですが一般にも開放されており、館内の温泉浴場に外来入浴することができます。館内には食堂が併設されているほか、玄関ロビーでは農産物などの食料品が販売されていました。
ロビーから右へ曲がり、お座敷の前を抜けて脱衣所へ。やや古めですが、ちゃんとお手入れされており、明るくて綺麗です。でも訪問時はお爺ちゃんが多かったためか、サロンパスの臭いが室内に充満していました。お年寄りの多い温泉ではしばしばこういう事態に出くわしますよね。浴室へは人工芝が敷かれた緩い登りの通路を歩きます。
お風呂は温泉水が貼られたメイン槽と真湯のジャグジー槽の二つ。
カランはシャワー付き混合栓が7基と、立って使うシャワーが3基。
温泉槽にはご近所の木部谷温泉のように濃い橙色に濁ったお湯が張られています。浴槽の縁や床のオーバーフロー部分には石灰分の析出が著しく、コンモリと鱗状にこびりついています。また鉄分も多いために浴槽を縁取る岩はオレンジ色に着色しています。
岩の湯口からは源泉が投入されており、その温度は30℃くらい。無論投入されているのはこれだけではなく、浴槽内でお湯が部分的に熱くなっている所が何ヶ所かあったので、加温された源泉も見えない形で注がれているものと思われます。施設側の説明では加温掛け流しなんだそうでして、実際に浴槽縁からお湯が常時溢れ出ていましたので、おそらく掛け流しの文言に偽りはないかと思われます。加温して掛け流しているだなんて贅沢ですね。
透明度が10cmも無いほど橙色に濃く濁ったお湯は、木部谷温泉より弱いものの明瞭な炭酸味を有し、これに塩味+出汁味+金気味+土気味が加わった複雑な味が感じられます。お湯をよく嗅ぐと金気臭と土気臭が確認できます。気泡は感じられないものの、お湯に浸かっていると体の芯からジワジワと温まり、お湯から上がってもその熱はなかなか衰えません。はっきりとした炭酸味といい、湯上がりの強力な保温力といい、さすが遊離二酸化炭素1124.2mg/kgという数値は伊達じゃありませんでした。
含二酸化炭素-ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩泉 30.6℃ 溶存物質3.986g/kg 成分総計5.110g/kg
(遊離二酸化炭素1124.2mg/kg)
島根県鹿足郡吉賀町柿木村柿木81 地図
0856-79-2150
10:00~21:00 第3水曜定休
500円
貴重品用ロッカー・シャンプー類・ドライヤーあり
私の好み:★★
コメント
こんにちは!
いつも参考にしています。
こちらの成分表(の写真)をお持ちでしたら、配信をお願いします。
いつもすいません。
Unknown
齊藤@群馬さん、こんばんは。
確か画像を保管しているはずですので、後ほどメールを送信させていただきます。宜しくお願いいたします。