奥々八九郎温泉 2011年秋

秋田県

野湯でありながら、目の前まで車でアクセスでき、しかも良好な状態で入浴できるため、多くの温泉ファンによって人気を集めている「奥々八九郎温泉」。以前このブログでも記事にしており、その後も2回程訪れていますが、晩秋の某日、たまたま近くを通る機会があったので、急に天然のジャグジーを楽しみたくなり、予定を変更して立ち寄ってみることにしました。

 
林道を進んで目的地へ。
誰もいないぞ。心おきなく楽しめますね。一般的な野湯と違って、登山準備など特別な用意をしなくても簡単に行けちゃうのが嬉しいところ。
いままで私は敢えて雨の降っている日を狙って訪れていましたが、これは雨の苦手なアブの攻撃を避けるためです。というのも、この温泉はアブが群がってくる炭酸ガス・熱という要素を擁しており、夏になるとこのお湯のまわりには大量の吸血性アブが発生して、奴らの猛襲のために落ち着いて入浴できるような状況ではありません。しかし晩秋の冷たい空気にすっかり包まれたこの季節になると、もうアブたちはなりを潜めており、晴れていながらアブ襲来の危険性が全くない環境でのんびり湯あみすることができるわけです。

 
今日も順調にボコボコ湧いていますね。スノコが敷かれていたり桶が用意されていたりと、純然たる野湯とはちょっと違いますが、あれば便利には違いありませんから、ありがたく利用させていただきます。

 
いきなりお湯へ足を突っ込んで火傷しては大変ですから、念のために入浴前に温度を測ってみましょう。45℃弱という温度は入浴にはちょっと熱めですが、腕を突っ込んでみても、それほど熱いようには感じられません。


間欠ではなく、絶え間なく湧き続けているこの光景は、いつ見ても感動します。


ボコボコ湧出の様子を動画で撮ってみました。


ふぅぅ、極楽極楽。
極楽浄土は西方ではなく東北にあったんですね。外気が冷たいので、44~5℃あるお湯もそんなに熱く感じず、大自然に囲まれた静かな環境の下、のんびりと野湯を堪能させてもらいました。ここは何度来ても飽きません。最高です。


ちなみに、付近には営林署による警告文の立て札がありますが、入浴行為を禁じているわけではなく、ここで入浴したことによって何か不都合なことがあっても行政側としては何らの責任も持たないよ、自己責任で頼むよ、と言っているだけにすぎません。

た・だ・し! 周囲には捨てっぱなしのゴミが散見されたのがとっても残念…。マナーが悪いと、いずれ利用禁止という憂き目に遭うかもしれませんから、ここは是非皆さんでマナーを守り、適切に利用していきたいものです。ちなみにこの日私が見つけることのできたゴミに関しては拾って処分しておきました。


これはボコボコ湧出箇所で採水した温泉水を2週間経過させたものです。PETボトルに極力空気を入れないようにして密封したのですが、そのおかげなのか、現地では濁っていたお湯が、このボトル内では意外にもほぼ無色透明ですね(若干褐色がかっていますが)。やはり空気に触れて酸化することにより、発色して濁るわけです。

秋田県鹿角郡小坂町
詳しい場所の情報については以前の記事をご参照あれ 

24時間入浴可 無料
頼むからゴミは捨てないで!

コメント

  1. 裏ぱと より:

    Unknown
    シーズンさえ誤らなければ素晴らしいお湯ですよね!脇の清流で煎れた珈琲は格別でしたよ!

  2. K-I より:

    たしかに
    季節の選択は大切ですね。ここってアブのシーズンには地獄と化しますもんね。今度はいつ行けるかな…。

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