(2025年8月訪問)
地獄のような都内の猛暑から逃避するべく、2025年8月の某日、上州嬬恋村の「休暇村嬬恋鹿沢」で宿泊しました。車で上信越道の佐久インターを出た時にはまだまだ耐え難い酷暑でしたが、そこから山道を登って湯ノ丸高原へ上がると外気温は23℃という驚愕の数値。同じ日の都内は35℃以上でしたから12℃も低いわけで、その気温差に肌寒さすら覚えましたが、その先の嬬恋村も清々しい冷涼な空気に覆われており、狙い通りに避暑できて、遠路はるばるやってきた甲斐がありました。
今回泊まった客室です。休暇村標準の綺麗且つ快適なお部屋で、細かなところにも様々な気配りが施されており、安心して滞在できました。しかも真夏なのにエアコンを使わず快眠できるだなんて、最高じゃないですか。猛暑の季節は日本人がみんなで高冷地に移住して生活すれば、健康が促進されるばかりでなく、仕事の効率が良くなってGDPも上がるんじゃないかしら・・・。そんなこと妄想を膨らませながら、畳の上で横になり脇腹をポリポリ掻きながらお茶菓子をバリボリ貪る呑気な私。涼しさによって緊張の続いていた筋肉が弛緩し、それに伴って精神もすっかり開放されてしまいました。
この記事では画像を載せませんが、食事は夕食・朝食ともにバッフェスタイルで、とりわけ嬬恋村特産のキャベツなど高原野菜が非常に美味でしたよ。
さて温泉に入りましょう。こちらの浴場は「雲井の湯」と称しているのですが、これは以前、鹿沢温泉に実在した共同浴場の名称なんだとか。
浴場の内湯には大小それぞれの浴槽が一つずつ、そして露天には小さな浴槽が一つ、それぞれ設けられているのですが、内湯の小浴槽と露天風呂は源泉かけ流しです。浴場入口付近に掲げられたこの懸垂幕は「かけ流しを実現するため敢えて浴槽を小さくしているのだから、賢明なお客さんはその点を理解してね」と訴えかけているとうでした。
室内にはこのように各浴槽の湯使いがわかりやすく図示されています。
(画像は公式サイトより借用)
浴場内は撮影禁止のため公式サイトより画像を借用致しました。上画像の上段は内湯で下段は露天風呂ですが、いずれも(私の利用時は)女湯だった方のお風呂を撮ったものと思われ、私が入った男湯は左右対称の真逆な構造になっていました。
上述の通り、内湯にある2つの浴槽のうち、大きな方のお湯は加水加温循環消毒されていますが、3~4人サイズの小さな浴槽は純然たるかけ流しの湯使いで、浴槽の周りにはベージュ色の析出が分厚くコーティングされており、湯口まわりはサンゴのようなトゲトゲの析出が付着していました。温泉成分の濃さを物語っています。なお私が入った時にはちょっと熱めの湯加減でしたが、状況によって加水や加温により温度を調整しているそうです。
同じく温泉がかけ流されている露天風呂も3~4人サイズで、外気で冷やされるためか、私の訪問時は内湯小浴槽より入りやすい湯加減となっていました。オーバーフローが流れるこの露天浴槽の外側(垂直面)にもトゲトゲの析出がびっしり付着していました。
お湯はマグネシウムとカルシウムが多い炭酸水素塩泉(つまり重炭酸土類泉)という珍しい泉質で、2キロ以上離れた鹿沢温泉の源泉から引き湯しているそうです。湯船のお湯は淡い緑色に微濁しており、湯中では薄い褐色の浮遊物がチラホラ舞っています。湯船に浸かると滑らかなツルスベ浴感の中に引っかかる浴感が混ざって肌に伝わってきます。お湯を口に含むと金気を伴う出汁味にほろ苦み、そして石灰のような風味が渾然一体となって感じられ、微かな金気臭と焦げたような匂いが漂ってきますが、それを上回る塩素臭が感じられたのは、不特定多数の利用者が入る浴槽では致し方ないところです。
鹿沢温泉といえば「紅葉館」であり、そこから離れた休暇村で入るお湯にはあまり期待していなかったのですが、豈図らんや、まずまずの良いお湯が掛け流しで提供されており、快適な環境の中で気持ち良く湯あみすることができました。
雲井の湯(県有泉)
マグネシウム・ナトリウム-炭酸水素塩温泉48.0℃ pH6.7 湧出量測定不能(自然湧出) 溶存物質1.40g/kg 成分総計1.58g/kg
Na+:140mg(39.84mval%), Mg++:75.9mg(40.86mval%), Ca++:56.3mg(18.40mval%),
Cl-:33.3mg, HCO3-:846mg(93.58mval%),
H2SiO3:240mg, CO2:178mg,
(平成29年10月19日)
群馬県吾妻郡嬬恋村田代1312
0279-98-0511
ホームページ
日帰り入浴12:00~20:00(繁忙期は12:00~15:00)
850円
ロッカー・シャンプー類・ドライヤーあり
私の好み:★★+0.5

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