寒河江温泉 割烹旅館福よし

山形県

(2025年8月訪問)
山形県寒河江の市街地には温泉を掛け流すホテルや旅館が複数あり、拙ブログではいままで何軒か取り上げたことがありますが、2025年の夏に山形県を旅した際、一晩お世話になった寒河江の「割烹旅館福よし」もまさにそうしたお宿の一つであり、お湯が大変良かったので、今回紹介させていただきます。

JR左沢線寒河江駅の至近という好立地にあるので、観光のみならずビジネス利用にも便利なお宿ですが、客室は5部屋しか無く、またネット予約ができず電話のみであるため、予約のハードルは他のお宿より若干高いかもしれません。私が玄関で声をかけると、とても丁寧に対応してくださいました。

今回通されたお部屋は10畳の和室で、とても綺麗に維持されており、快適に過ごすことができました。しかもお部屋へ案内された時にはもうすでに冷房が効いており、布団も敷かれていたので、その日の旅の疲れが出た私は、すぐに布団で横になってしまいました。なお室内には各種アメニティがひと通り揃っており、wifiも飛んでいます。

冷蔵庫、トイレ、洗面台は共用のものを使います。共用の冷蔵庫には冷たい水とお茶が用意されており、お風呂上がりの水分補給とクールダウンには大変助かりました。

今回は朝食付きのプランを利用しました。朝ごはんはお部屋出しです。彩り豊かな小鉢がたくさん並べられ、栄養のバランスも良く、もちろんとっても美味でしたよ。

さて、本題のお風呂へと移りましょう。
こちらのお宿にはお風呂が1室しかないため、貸切で利用します。客室が5室しかない、つまり最大でも5組の客しか利用しないわけですから、1室を5組が譲り合いながら貸切利用しても大して問題ないのでしょう。たまたま私が宿泊した日は私以外に客がいなかったため、他者を気にせず心置きなくお風呂を楽しめました。
なお入浴の際は、浴室入口に下がっている「空いています」の札をひっくり返して使用中であることを示し、内側から鍵をかけます。

脱衣室内には自由に使えるタオルが積んであるほか、客室にもバスタオルと寒河江温泉オリジナルのフェイスタオルが用意されています。

お風呂のドアを開けて中へ入った途端、温泉由来のアブラ臭が香って鼻孔をくすぐり、条件反射的に興奮してしまった私は中毒患者のようにその匂いをひたすら嗅ぎ続けたのでした。浴室内にはシャワー2つ設けられ、四分円の浴槽にお湯が絶え間なく注がれています。

湯船に張られたお湯はほうじ茶を薄くしたような色を呈しており、やや懸濁していますがほぼ透明といっても差し支えないでしょう。私が入る湯船に入ると、洗い場の排水が追い付かないほど大量のお湯が溢れ出しました。加水の一切無いお湯は(私の体感で)43~4℃というちょっと熱めの湯加減ですが、その熱さが不思議なほど気持ち良く感じ、逆上せそうになってもその気持ち良さで後ろ髪が引かれ、湯船から出られなくなってしまいました。
お湯からはミシン油的なアブラ臭の他にモール泉のような匂いが漂い、口に含むと重曹泉的ほろ苦さと微かな塩味が得られ、湯船ではツルツルスベスベの滑らかな浴感が全身を覆ってくれます。熱いお湯なのに湯上りには重曹泉らしい清涼感も得られ、熱と涼が同時に得られる非常にいいお湯です。

上述のように今回は朝食付きのプランを利用しましたが、一人8,150円(2025年時点)というとってもリーズナブルな価格設定である点もうれしいところ。お湯もお部屋もお食事も、全てに満足できる利用価値が高いお宿でした。おすすめです。

寒河江温泉協同組合第2号源泉
ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉 48.9℃ pH7.5 蒸発残留物1230mg/kg 溶存物質1474mg/kg
Na+:414.7mg,
Cl-:533.3mg, Br-:1.6mg, I-:0.4mg, HCO3-:342.7mg,
H2SiO3:112.6mg, CO2:20.4mg,
(平成29年1月12日)
加水加温循環消毒なし

山形県寒河江市本町1-5-13
0237-84-2661

宿泊のみ(日帰り入浴無し)

私の好み:★★★

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