山田温泉 滝の湯

長野県

(2025年8月訪問)
信州高山村の山田温泉には2軒の共同浴場があります。1つは当地のランドマークである「大湯」で、料金を支払えばだれでも利用が可能ですが、上画像に写っているもうひとつの「滝の湯」は・・・

原則的に組合員しか利用できません。しかしながら、山田温泉の旅館に泊まれば無料で利用可能なので、前回までの記事で取り上げた山田温泉風景館に宿泊した日、「滝の湯」を訪ねることにしました。宿で滝の湯専用の鍵を借りてから現地へ向かいます。
男女別に入口が分かれており、鍵も男女で別々です。

引き戸を開けて中へ入ると、いきなり浴室が現われました。信州では野沢温泉や湯田中・渋温泉界隈でよく見られる、入浴ゾーンと脱衣場の仕切が無いオールドスタイルの共同浴場です。

脱衣ゾーンから湯船を見てみました。曇りガラスが並ぶ仕切りの向こう側は女湯です。使い込まれた総木造の趣きある佇まいにうっとりしちゃいますね。昔ながらの共同浴場ゆえカランなどの水栓類はありませんから、掛け湯する際は桶で湯船のお湯を汲むことになります。無論石鹸類の備え付けなんてありません。自分で用意しましょう。なお浴槽は4~5人入れそうな大きさがあり、湯船に入ってみると、肩までしっかり浸かれる少々深めの造りでした。

一見すると質実剛健で実用本位な共同浴場と思いきや、視線を足元に移すと、浴槽まわりの床は放射状に切られた羽目板が嵌められており、その幾何学的な美しさに目と心を奪われました。日常生活の湯あみにさりげない美意識を織り込もうとする、この浴場の設計者の発想の豊かさには感心させられます。

湯口からは激熱のお湯が常時投入されているほか、加水も常時行われており、任意で更に加水できるようになっています。湯船のお湯は無色透明ですが、湯中では白い湯の花がチラホラ舞っています。湯口のお湯からはタマゴ臭が香り、口に含んでみますとタマゴ味のほか、昆布茶のようなちょっと塩味が効いた出汁味が感じられました。どちらかと言えば、タマゴ味より出汁味の方が優っていたかも。湯中では食塩泉らしい滑らかな浴感としっとり感が肌に伝わり、お湯の新鮮さと相まって、いつまでも湯船に浸かっていたくなる実に素晴らしいお湯でした。
温泉地の共同浴場にハズレ無し。温泉ファン必浴のお風呂です。

2源泉の混合泉(元湯・わなば)
含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉(硫化水素型) 66.5℃
(平成17年6月28日)
加水加温循環消毒なし

長野県上高井郡高山村奥山田

組合員以外は山田温泉に宿泊すれば利用可能
無料
備品類無し

私の好み:★★★

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