三原山温泉 大島温泉ホテル 再訪

東京都・埼玉県・千葉県

(2023年12月訪問)
1年半前の話になってしまいますが、その歳の暮は船で伊豆大島へ渡り、2泊のんびり過ごすことにしました。大島へ行くからには、三原山を眺めながら温泉に浸かりたい。となればあの旅館しかない・・・ということで、宿泊先を「大島温泉ホテル」に定め、利用の2か月前に予約を入れました。なお、こちらのお宿は以前にも立ち寄り入浴でお風呂のみ利用しており、拙ブログでも記事にしております。

今回通されたお部屋は、一見すると何の変哲もないごくごく一般的にみられる日本旅館の和室ですが・・・

お部屋の窓から望む絶景は唯一無二であり、三原山とその麓に広がる荒涼且つ雄大な景色を目にすると、誰しもが息をのみ、しばらくその場に立ち尽くすことでしょう。

さて、そんな絶景が望める客室の窓側右手には、何やら怪しいドアがあります。開けてみますと・・・

ドアの向こうはお風呂でした。一般的にお風呂やトイレなど水回りは窓とは反対側(廊下側など)に配置されますが、そのセオリーに反してこのお宿では窓側にお風呂が設けられているのです。実に変わった間取りですが、無論これはお風呂に入りながら三原山を眺めてもらおうという配慮かと思われます。

しかもこのお風呂に張るお湯は正真正銘本物の温泉なのです。貯め湯式ですが、実質的にはかけ流しも同然。しかも自分たち以外には誰も触れないお湯…。さっそく蛇口を開けてみますと、無色透明無味無臭で癖の無いサラっとしたお湯が湯船に満たされました。窓を開けたら半露天風呂のような環境で湯浴みできるのもうれしいところ。宿泊中は朝晩何度もこのお風呂に入って、お宿自家源泉のお湯を独り占めで堪能させていただきました。あぁ幸せ。

お風呂のドアにはこのような案内が張り付けられていました。たしかに宿泊したのは年末の寒い時期でしたから、蛇口を開けてしばらくは冷めた状態のお湯が出続けましたが、やがてしっかりと熱いお湯になりましたので、利用の際はその辺りを踏まえた上でお湯を張ると良いかと思います。

お部屋の洗面所は、一般的な間取りと同様に窓とは反対側(廊下側)に配置されています。つまりお風呂と洗面所が離れているわけですね。ちなみに洗面所の水栓から出るお湯も温泉なのです。

(上画像のみ2008年撮影)
大浴場の露天風呂から望む三原山も素晴らしい。日本屈指の絶景露天風呂ではないでしょうか。

お食事は夕食・朝食ともに会場へ移動します。1日目の夕食はお宿自慢の椿油フォンデュをいただきました。フォンデュというより串揚げと表現すべきもので、串刺しにした海産物や野菜に衣をつけ、伊豆大島の名産である椿油で揚げるわけです。ご当地ならではの食べ方ですね。

二日目の夕食は炙り焼きをいただきました。特に金目の炙り焼きは最高に美味でした。

 

せっかくなので、お部屋から望めた三原山の頂上まで登ってお鉢巡りしました。この画像を見せて「ここは東京都だよ」と言っても信じてもらえそうにありません。

外輪山の稜線上に建つホテルと三原山の間には、噴火後に積もった火山灰の荒野と、その土地の上に生い茂った樹海が広がっているのですが、樹海でもホテルに近い場所では温泉の源泉や研究機関の観測施設が点在しており、各施設からはこのように白い湯気が上がっています。三原山がれっきとした活火山であることを認識させてくれる光景です。

大島温泉ホテルは建物こそ年季が入っていますが、さすが東海汽船の子会社だけあって、三原山を囲む外輪山の上という、他業者が真似できない極上の立地ですから、とにかく眺望や環境が抜群。しかも当地では珍しいかけ流しの温泉に入れるますので、利用価値が高いホテルだと思います。

三原山温泉5号井
単純温泉 84.2℃ pH6.9 120L/min(動力揚湯) 溶存物質0.85g/kg 成分総計0.91g/kg
Na+:43.9mg(29.47mval%), Ca++:56.6mg(43.61mval%), Mg++:15.6mg(19.86mval%),
Cl-:37.4mg(16.90mval%), SO4–:38.1mg(12.71mval%), HCO3-:267.5mg(70.30mval%),
H2SiO3:333.8mg, HBO2:38.5mg, CO2:56.5mg,
(平成30年11月9日)

東京都大島町泉津木積場3-5
04992-2-1673

ホームページ

日帰り入浴 6:00~9:00、13:00~21:00
800円
ロッカー・シャンプー類・ドライヤーあり

私の好み:★★★

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