名剣温泉 (1000湯達成記念・その2)

富山県

祖母谷温泉から欅平駅へ戻る途中、名剣温泉へ寄ってみました。祖母谷温泉は造りもサービスも簡素な山小屋である上、登り道を歩いていかなければならないため、決して万人受けするようなところではありませんが、名剣温泉ならば登りとはいえ舗装道を10分歩けば辿り着けますし、ちゃんとした綺麗な旅館なので、どなたでも割と気軽に立ち寄ることができるかと思います。

 
画像左は祖母谷温泉側から見た名剣温泉。急峻な谷にへばりつくように建てられている様子がよくわかります。
画像右は正面から見たところ。祖母谷にいた頃には上がっていた雨が、この時になって再び降りだしてしまいました。

 
一旦中に入って帳場で料金を支払ったら、専用サンダルに履き替えて再び玄関から外へ出て、露天風呂への通路を歩きます(画像左)。なお脱衣所が狭いので、荷物は帳場に預け、入浴に必要な最低限のものだけを持って露天風呂へ向かうことになります。
通路の途中には貸切風呂への入口もありました(画像右)。日帰り入浴は原則的に露天風呂のみのようです。

 
露天風呂。祖母谷川の滝(といっても砂防ダムですが)が轟々と音を立てて落ちてゆく様を眺められる見晴らしの良いロケーションです。訪問時は生憎の天気でしたが、晴れていれば素晴らしい景色が楽しめることでしょう。
カランもちゃんと2つありました。浴槽は上流の岩を組んだ手作りなんだそうです。石が色鮮やかで綺麗でした。5~6人入れるサイズで、その半分近くに屋根がかかっているため、雨でも問題なく湯あみできました。

お湯は祖母谷からの引湯ですので、同じく無色透明の単純硫黄泉ですが、2km近く引いてきたためか、あるいは加水の加減の影響か、ちゃんと掛け流しているのですが祖母谷温泉の露天風呂より硫黄感が若干薄く、たまご味や匂いも弱まり、ゴムっぽい硫黄的知覚が頑張って残っているような感じでした。湯の花も源泉地ほど大きくなく、小さく細かくなってあまり目立っていません(でもちゃんと浮遊しています)。お湯は熱め。山は冷え込みますから、寒くなってもお湯は冷めず、しっかりとあったまることができそうです。

なお、かつては独自源泉でしたが、自然災害に遭ってその源泉が使えなくなってしまい、以降は祖母谷からの引湯を使うようになったそうです。


食後に山菜そばを注文(800円)。山菜は付近で採れたものなんだそうで、とても柔らかくて香りも良く、おいしくいただきました。

単純硫黄泉 81.2℃ 成分総計900mg/kg

黒部峡谷鉄道・欅平駅から徒歩10~15分(約800m)
富山県黒部市宇奈月町黒部奥山国有林地内 地図

0765-52-1355
ホームページ
黒部峡谷鉄道公式ページ ←こちらで列車の時刻などを確認してください

10:00~14:00 営業期間:5月28日~11月中旬
700円
シャンプー・ボディーソープあり、貴重品は帳場に預ける

私の好み:★★★
 

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