四重渓への行き方 & 恒春 (台湾南部)

台湾

(1)四重渓への行き方
四重渓を含む台湾最南部は鉄道路線が無いので、バスで行くことになります。高雄から頻繁に出ている屏東客運・高雄客運・国光客運・中南客運の4社共同運行バス「墾丁列車」、特に88号快速(自動車専用道)を経由するバスが早くて便利です。列車と称されていますが、鉄道とは無縁。このバスで、四重渓の玄関口となる恒春という街まで乗車。所要時間は約2時間半~3時間です。
なお、地図を見ると、恒春よりその手前の車城の方が四重渓に近いのですが、車城は寂しい田舎町でタクシーを捕まえにくいので、恒春まで行っちゃった方が得策です。


高雄駅を出て左手。旧高雄駅の更に左側、道路を挟んだ向かい側に「墾丁列車」が出発する高雄客運のターミナルがあります。結構ボロい建物です。「墾丁列車」のみならず、各方面へのバスも発着するので、ターミナルでチケットを購入する際はメモに「墾丁列車 88快速道路 往恒春 ○個人(○には人数を)」と書いて窓口に出せば、すぐに発券してくれるでしょう(予め発車時間がわかっていれば、それを書いておくと完璧)。

 
これは中南客運のバス。前面に大きく「88」と表示されているのが、88快速路経由で走る速達便。
ハイデッカーなので見晴らし良好。

 
高雄の市街地を抜けると、車窓にはバナナ畑が広がります。いかにも南国。やがて進行方向右手に海岸線が。とってもトロピカル。日本には無い熱帯らしい紺碧の海。


恒春に到着。この街の紹介は後述します。
ネット上の旅行記を読むと、この街から四重渓方面への路線バスがあるらしいのですが、バス会社のサイトにはそれらしき路線が載っておらず、現地にも該当するようなバス停が見当たりませんでした。もし運行されているとしても本数が少ないでしょうから、ここから先はタクシーが良いかと思います。
街の中心(セブンイレブンがある福徳路と中正路の交差点付近。上の画像の辺り)をウロウロしていると、運ちゃんが声を掛けてくれますよ。一般的に向こうから声をかけてくる運ちゃんは怪しい奴しかいませんが、この街なら大丈夫でしょう。タクシーはメーターではなく事前交渉制。私の場合、黄色い車体の認可タクシーで400元、白タクで300元でした。四重渓まで約15~20分。その間は、ひたすらタマネギ畑が広がっています(その風景は撮り忘れてしまいました)。この地域の特産品なんだそうです。

 
ちなみに恒春から高雄へ帰る際のバス停が上画像です。警察署と南門の間に位置しています。屏東客運のターミナルなんだそうですが、バス停って書いてなきゃ、道路工事の仮設プレハブ小屋にしか見えませんね。小屋の前では野良犬が呑気にウロウロしてました。

 
仮設小屋に見えても、内部ではちゃんと係員がいて、チケットを販売していました。料金は320元。もちろん時刻表も掲示されています。高雄行は本数がたくさんあるので、時間を気にしなくて済みます。

屏東客運ホームページ
高雄のバス乗り場(Googleマップ)
恒春のバス乗り場(Googleマップ)

(2)恒春を散策
せっかくなので、恒春の街も簡単に散策してみました。清朝統治時代に城壁が築かれたそうで、現在でも城壁と城門の一部が残っています。

 
これは西門。メインストリートである中正路の西側を並行している中山路を歩いていたら、遭遇しました。


南門。屏東客運・恒春バス停の近くです。今ではロータリーの役割を果たしています(修繕工事中でした)。

 
恒春の観光名所として有名なのが、街中心から東へ3kmほどのところにある出火奇観。地中から漏れ出た天然ガスが自然発火しています。タクシーの運ちゃんに頼んで立ち寄ってみました。現地はちょっとした公園になっていました。訪問した時間帯のためか、私と運ちゃん以外、人影は見当たらず。

 
鎖で囲まれた円陣内で、確かにメラメラと炎が燃えていました。ここから天然ガスが湧出しているのかぁ。不思議な光景ですね。
もうちょっと火柱がすごいのかと思ってたんですが、まぁこの程度の方が安全かも。

 
説明プレートに映っている出火の様子はもっと迫力があるんですが、この時は天然ガスの漏れ具合が弱かったんでしょうか。火のそばで野良犬がダラダラしていました。こちらに一瞥するだけでちっとも動こうとしません。

コメント

  1. のんびり より:

    たどりつけば良しとする?
    12/28に行ってきました。バスを車城で降りようかどうか迷いながら、町の様子をながめましたが、車城ではタクシーを見かけませんでした。
    恒春でもタクシーが見当たらず、少し町を歩いていたら、横道から徐行しながら曲がるタクシーを発見。急いで止め、四重渓温泉まで乗りました。料金は500元でした。
    帰りは、温泉でタクシーを呼んでもらったところ、来たのは白タクで車城まで150元でした。

  2. syriver2 (K-I) より:

    結果
    私も四重渓の宿でタクシーを呼んでもらったら、白タクが来ました。この界隈では白タクが当たり前のように利用されているのかもしれませんね。
    台湾のお天気はいかがでしたか。
    一昨年は冬に訪台したのですが、その時は大陸からの寒波に覆われ、南国なのに日本のような寒さから逃れられず、思いっきり風邪をひいてしまいました。

  3. のんびり より:

    寒暖差
    風邪をひかれたのですか?でも温泉は行かれたのですね。
    昨年末も寒波襲来でTVのニュースでは低温注意報が流れ続け、台中のどこだかの町で起こった積雪にる交通事故の映像も映していました。
    行きは、車城を過ぎ、恒春でも降りず、墾丁まで行ってみました。墾丁は暑くて海辺には水着の子供もいました。
    四重渓温泉も風が心地良かったですが、馬槽温泉は寒かったです。
    「恒春まで行っちゃった方が得策です」これは役立ちました。ありがとうございました。

  4. syriver2(K-I) より:

    Re:寒暖差
    台湾は小さな島ながら、いろんな気候が見られるんですね。富士山より高い玉山は冬になると当たり前のように積雪するんだとか。

    >役立ちました
    お役に立てて幸いです。

  5. ふぇるもさ より:

    こちらにも(^^)
    今回の旅行では日程的に無理で諦めた四重渓温泉の情報がこちらに!

    次回は絶対行くのでこちらも参考にさせてもらいますね♪

  6. K-I より:

    Unknown
    >ふぇるもささん
    四重溪はのんびりしていて台湾の田舎を満喫できる良い温泉地でしたよ。なんとなく入った食堂のご飯が美味しかったのも印象的でした。次回は是非どうぞ!

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