御所温泉

青森県

 
弘前市役所相馬庁舎(旧相馬村役場)の裏にある公営の温泉公衆浴場。傍は大きなリンゴ集荷場が聳え立っており、場所柄りんご農家のじいさんばあさんが多い温泉浴場です。
なぜかひとつの玄関に入り口がふたつ。はじめて見たときはそれぞれ別の施設の入り口なのかと思い、どちらが正解かと迷いましたが、中に入ると両者はすぐにつながっていて拍子抜け。

玄関入って廊下を進んだ突き当たりの右が女湯、左が男湯で、それぞれ階段を下って浴室へ。昭和40~50年代に建てられたいかにも公的関連施設という雰囲気の、無機質で薄暗くて飾り気がない館内なので、あまり温泉風情は期待できません。

洗い場のカランは26ヵ所設けられ、いずれも青森県標準の押しバネ式カランと固定式シャワーの組み合わせ。昭和の公的入浴施設には珍しく?サウナも完備。ジイサマたちは次々にサウナと吸い込まれていきます。みなさんサウナが好きなんですね。


大きなガラス窓に面した浴槽は湯口を挟んで大小2つに分かれ、大きな方は10人強は入れそうなサイズでやや熱め、もう一方はその半分くらいで若干ぬるめです。源泉投入量が多く、しっかりオーバーフローしていました(気温の低い日は加温するそうです)。
お湯はやや緑色を帯びた黄土色に濁り、透明度は50センチ程。ツルスベ感と引っかかりが混在する浴感。マイルドな塩味+だし味+気の抜けたような炭酸味+金気味、金気臭+土気っぽい匂いに、湯口でたまご臭が感じられました。岩木山の南側山麓で比較的よく見られるタイプです。

なお、この浴場に隣接する「相馬保養センター・力荘」でも同じ源泉のお湯が楽しめるようですが、この「力荘」は残念ながら2011年3月末で閉鎖されてしまうとのこと(新たな住民交流施設を建設するため)。


訪問時は窓から岩木山が綺麗に望めました。窓の外にじっと眺められる目標物があると退屈せずに済むので、その分湯浴みも楽しくなりますね。

ナトリウム-塩化物泉
45.0℃ pH7.24 湧出量測定不可(動力揚湯) 溶存物質3.979g/kg 成分総計4.000g/kg

弘前バスターミナルから弘南バス・相馬行に乗車、五所局前下車、徒歩2分
青森県弘前市五所野沢39-15  地図
0172-84-3360
弘南バス・路線バス時刻表(弘前管内の相馬線をクリック)

9:30~20:00 水曜定休
300円
100円リターン式ロッカーあり、ドライヤー等他の備品はなし

私の好み:★★

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