おおびらき温泉

青森県

 
桜ヶ丘温泉から近い温泉公衆浴場。自動車教習所(津軽人は「ジシャガ」と表現する)の傍に立地しており、仮免の車が出入りする路地をちょこっと奥へ入ったところにあります。アプローチする道路は頼りない市道ですが、敷地はやたらに広く、建物も敷地を贅沢に使った大きな平屋。駐車場のど真ん中に建つ小屋はおそらく源泉井なんでしょう。お湯らしき流体が流れたオレンジ色の跡が乾いて残っていますが、雪が降ったらお湯を源泉井から流して融雪しているのかもしれません。

玄関を入ると広いロビーの右側に軽食コーナーが、そしてデパートの屋上に置かれているような子供用の乗り物やUFOキャッチャーなどが設置されていました。家族風呂は16室も確保されており、マッサージ師も常時駐在、さながらスーパー銭湯並みの充実設備です。でもやはりここは青森県、脱衣所には演歌が流れていました。


浴室もデカい。なんと洗い場にはカランが49ヵ所も設けられていて壮観。建物は比較的新しいのですが、カランは青森県の銭湯伝統の押しバネ式、シャワーも壁直付の固定式です。
浴槽は内湯のみで温浴槽は3槽あり、脱衣所側から泡風呂、シルキー風呂(細かい泡を発生させている浴槽)、主浴槽(手前側に打たせ湯あり)の順で並んでいます。またその奥はサウナと水風呂です。主浴槽の壁には富士山麓の白糸の滝を連想させる横に長い滝の絵が描かれています。

お湯はほぼ無色透明(微かに緑っぽい褐色を帯びているような気もします)、弱い海水っぽい匂いと、塩味と微かな苦汁味が感じられ、若干熱め。ツルスベ感とキシキシ感が混在していますが、食塩泉的なツルツル感の方が勝っていました。キシキシは芒硝由来のようです。館内表示によれば、加水・加温・消毒はしていないとのこと。67℃という高い源泉温度ながら加水しないのは立派。成分総計8.298g/kgという数値が示すとおり、かなり濃い目のお湯で、湯上りはなかなか湯冷めしませんでした。夏だったら火照ってのぼせちゃうかもしれません。

夕方に訪問したからか、館内は沢山のお客さんで賑わっていました。地元の皆さんからは愛されているようですね。たとえ混雑しても広さゆえに窮屈感が薄れるのがいいところかも。

余談ですがYoutubeでこんなものを発見。ウッチャン(RABによく登場する津軽ローカルタレント)が出てきて、最後は本当に大開しでら。

大開源泉
ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉 67.3℃ pH不明 437L/min 成分総計8.298g/kg 

弘前バスターミナルより弘南バス(金属団地桜ヶ丘線など)に乗車、大開下車、徒歩7分
青森県弘前市大開2-9  地図
0172-88-1280
弘南バス・路線バス時刻表(路線名をクリック)

5:00~24:00(朝風呂5:00~8:00)  無休
350円 朝風呂:250円
100円リターン式ロッカーあり、ドライヤー10円、各種入浴用具販売

私の好み:★★

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