私が鳴子温泉を湯めぐりする際は、大抵鉄道やバスを利用するので、駅から近い宿で泊まることに決めています。冬の某日は中山平温泉の三之亟湯(さんのじょうゆ)へ投宿しました。一人客でも受け入れてくださいます。
プラットホームの目の前に位置する、まさに駅前旅館。駅の裏手なので、表向きはグルッと公道を回って踏切を越えて行かなければなりませんが、列車が来ていなければ、ホームから線路に下りて線路を横切っちゃえば、徒歩1分もかかりません。なおこの時は宿泊したので、わずかな距離ですが、駅前まで車で迎えに来てくださいました。
左画像は中山平温泉駅の正面。かわいらしい待合室ですね。
右画像は小牛田側の踏切から駅を見た様子で、画像の右側が駅舎やホーム、左側に見える建物が三之亟湯。
日が暮れてからのチェックインだったので、まずひとっ風呂浴びてから早々に夕ご飯。お部屋出しでした。嬉しいですね。
鮎の塩焼き、鰈のフライ、茸と蟹の鍋、茸と筍の和え物、刺身、茶碗蒸し、蒸し餃子などの飲茶、といった充実したラインナップ。結構お安い料金だったのですが、こんなに出していただいていいのかしら。
なお朝食は大広間で他のお客さんと一緒でした。
さて肝心のお風呂です。浴室は男女別の内湯が一室ずつあって、露天はありません。夜の23時に男女が入れ替えになるので、宿泊すれば両方入れます。まずは左側の浴室。カランは2基、湯船は3~4人サイズ。浴室には縦長のガラス窓があって、外は照明が当てられており、大きくない内湯ながらも開放感が得られました。
こちらは翌朝入った右側の浴室の様子。こちらのほうが若干小さめですね。投入されているお湯は双方とも同じです。
お湯は無色澄明、重曹のほのかな甘味。エノキ茸の培養用木材チップのような匂いが浴室に充満しています。うなぎ湯で名高い中山平らしいヌルヌル感が強い浴感で、お肌もすべすべ。源泉温度が高いため湯加減はちょっと熱いのですが、冬は加水をせずに湯船へ投入しているため、源泉の濃さをそのまま味わうことができます。重曹泉らしく、湯上りのさっぱり爽快感が堪りません。いい湯です。
なお客室の暖房は温泉の熱を利用しているんだとか。温泉天国らしく、温泉の恵みを十分に活かしたシステムですね。
館内に貼ってあるお宿お手製の温泉に関する能書きには、「重曹泉=アルカリ性泉である」みたいな記述があったり、旧泉質名と現行の泉質名が逆になっていたりと、ちょっと首を傾げたくなるような箇所がありましたが、まぁそれはご愛嬌。
中山平のお湯を手頃でしっかり堪能できるお宿でした。
今野源泉
ナトリウム-炭酸水素塩泉 63.6℃ pH8.4 蒸発残留物1101mg/kg 溶存物質総量1583.3mg/kg
JR陸羽東線・中山平温泉駅からすぐ
宮城県大崎市鳴子温泉字星沼77-53 地図
0229-87-2120
ホームページ
日帰り入浴10:00~20:00
500円
鳴子湯めぐりチケット2枚
ドライヤー・シャンプー類あり
私の好み:★★★
コメント
Unknown
貴ブログ見て行きたいリストにいれてましたが、楽天でセールに出ていたのを機会に泊まってきました。
こちらは駅に面した部屋がありますよね。K-Iさんはどんなお部屋でしたか?
私は冬囲いの樹木ビューでした。セールなので当たり前ですね。
便所の窓開けると駅に面してました。
普段電車には総武線くらいしか乗らないのですが、鉄道ビューの宿だと時刻表見てiphone持って5分前くらいからスタンバイしてしまいます。恥ずかしい。
とってつけたようになりますが、お湯も食事も女将も素晴らしい宿でした(笑)いい宿紹介ありがとうございます。
Unknown
国民温泉さん、こんばんは。
私がこちらへ泊ったのは8年前なので、記憶は定かではないのですが、樹木ビューではなかったはずです。でもお安く泊まれるのでしたら、それも良いですね。
窓の外から列車が見えると、ついスタンバイしてしまうお気持ち、よくわかります。列車の接近に気付かず、自分の後ろの方で走行音が聞こえると、とっても悔しい思いです(笑)。