奥道後温泉 ホテル奥道後

四国(香川・徳島・愛媛・高知)

伊予松山は道後温泉という超有名温泉街を擁していますが、条件反射的に道後で湯浴みするのは芸が無いように思われたので、今回はそこからちょっと足を延ばして奥道後へと行ってみました。


奥道後で日帰り入浴できる施設はホテル奥道後。国道317号線沿いに聳え立つ本棟(宿泊棟)は、いかにも昭和の団体客向け温泉旅館を思わせる造りで、全体的な経年劣化は隠せない様子。

 
日帰り入浴はホテル棟の更に奥側に専用の入り口があるので、そちらから構内へ入ることになります。

 
お風呂は谷底にあるため、そこまで通路を下っていくのですが、結構な距離を歩かされます。
途中小さなゲームセンターみたいな建物に入らされたり、お土産の前を通らされたりと、何とかして客からお金を絞り取ろうとする昭和的な魂胆がそこここに見え隠れ。


ようやく受付棟に到着。さらに階段を下って受付へ。写真は撮りませんでしたが、建物の規模の割には受付が小さくて拍子抜けしました。男湯女湯とも受付から脱衣所へは入口がそれぞれ二つずつありますが、いずれも脱衣所内でつながっており、同じところに出られます。受付のおばちゃん曰く、団体さんがいっぺんに入られるよう、入口を増やしたんだとか。

 
こちらのお風呂は「ジャングル風呂」と称されており、ざっくり表現するならば、大きな屋内植物園にお風呂を点在させたような造りになっています。バナナや椰子のような南国の植物をたくさん植えることにより、あたかもジャングルにいるような雰囲気を楽しんでくださいというコンセプトなんでしょう。


鉄筋の骨組みの上にアクリル波板を載せた明るい温室のような建物ですが、屋根のてっぺんは一部開いてており、思いっきり外気が入ってくるため、完全な温室ではなく、室内の気温は外気温とほぼ同じ状態でした。大きく広い建物はメンテナンスに手間がかかるのでしょう、透明なアクリル屋根の上に苔や泥が載っかっているのがはっきりとわかり、ちょっと汚らしい印象を受けました。

 
基本的に団体さんの受け入れを前提に考えられているため、お風呂も広ければ種類もたくさん。シャワー付きカランは上下段に分かれて計21基設置されています。


こちらは打たせ湯。その隣にはサウナもあります。

 
丸い浴槽は「水晶」という名称。2~3人サイズ。四角い浴槽は「鳴子」と名付けられており、1~2人サイズ。各浴槽入り比べた結果、個人的にはこの二つが一番お湯が良かったように思います。


入浴剤を溶かした薬湯。なお薬湯は源泉を使用していません。

 
ちゃんと露天風呂もありますよ。川沿いのロケーションです。

薬湯以外の浴槽では源泉を加温した上で掛け流しています。これだけ大規模なお風呂なのに、ちゃんと掛け流しを守っているのは立派です。
無色透明、明瞭なたまごの匂いとほろ苦いたまご味が感じられます。ヌルヌル一歩手前のツルツルスベスベ浴感がとっても気持ちよく、特に上述の通り、小さな浴槽である「水晶」や「鳴子」でこの温泉が持つ知覚及び浴感を強く感じることができました。お湯をよく見ると白い浮遊物がちらほら。

施設のコンセプトは時代錯誤が否めませんが、お湯の質はなかなか良質。大規模温泉施設にありがちな循環消毒をなるべく用いないようにしているところは大いに評価できると思います。
なお、脱衣所の上には内湯もあるのですが、その存在に気付いたのはお風呂を出た後のこと…。従いまして内湯についてはレポートできません。すいません。

第4の1号源泉・第4の2号源泉
アルカリ性単純硫黄温泉 38.4℃ pH9.4 溶存物質0.3281g/kg 成分総計0.3281g/kg

松山空港・JR松山駅・伊予鉄松山市駅・大街道(一番町)などから伊予鉄バス奥道後方面行で湯之元下車、徒歩2~3分
(バスに乗ったままでもホテル前まで行けますが、湯之元から遠回りしてホテルの前へ向かうため、湯之元で下車して歩いちゃった方が早く着けます)
愛媛県松山市末町267  地図
089-977-1111
ホームページ

7:00~22:00
550円
ロッカー(100円リターン式)・シャンプー類・ドライヤーあり

私の好み:★★

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