筑後川のほとりに大小の旅館が軒を連ねる原鶴温泉では、いろいろな旅館で立ち寄り入浴を楽しむことができると聞き、所用で久留米へ赴いた某日、原鶴まで足を伸ばして何軒かの旅館を訪ね歩いて温泉をハシゴしてみることにしました。一軒目は原鶴大橋の袂に位置する「旅館喜仙」です。宿の看板とともにはためく「源泉純度100%掛け流し」と染め抜かれた幟に導かれてしまいました。
建物裏手、大橋の橋詰付近には、こちらのお宿で使われている源泉を利用した足湯がありました。
玄関脇には「ゆび湯」なるものも。いわゆる手湯ってヤツですね。
玄関で立ち寄り入浴を乞うと、快く対応してくださいました。こちらでは立ち寄り入浴も積極的に受け入れているようです。帳場の前ではニャンコがお客さんをお出迎え。とっても人懐こく、私を見つけるや否や、すぐさま体を摺り寄せてきました。かわいいですねぇ。
帳場からお風呂場へ向かう途中の通路に展示されているのは、地下180mの源泉付近の地層から採った花崗岩。
浴室は男女別の内湯が一室ずつ。こじんまりとしていながらも、清潔に保たれて使い勝手が良い脱衣室。湯上りに涼むための扇風機がありがたいです。なおロッカーは脱衣室の外に設置されています。
さて、ここまでは「ごく普通の旅館のお風呂なんだな」とあまり期待していなかったのですが、脱衣室に入る手前から、ただならぬ音が浴室から聞こえてくるではありませんか。俄然興奮の度が上がってきました。さっさと脱衣して浴室へ。
浴室に入って感動! 中小規模の旅館によくある内湯で、構造こそ極めてシンプルなのですが、湯口から吐出されるお湯の量が半端じゃないのです。そして室内にふんわりと温泉由来のタマゴ臭が漂っており、その香りが非常に芳しいのです。
滝のように轟音を立てながら源泉が大量投入され、怒涛の勢いでオーバーフローし、床はほとんど洪水状態です。圧倒的な湯量に、私はしばしその場で呆然と立ち尽くしてしまいました。
お湯は無色澄明、室内を充満させるほど芳しい明瞭なタマゴ臭が漂い、口に含むとほろ苦さとタマゴ味が感じられます。いかにも重曹型のアルカリ性単純泉らしい、ヌルヌルに近いツルツルスベスベ浴感が強く、入浴中は何度も肌をさすりたくなるほど気持ち良い感触です。いわゆる美人の湯ですね。湯加減も丁度良いので、いつまでも入っていたくなります。
浴槽サイズは6~7人サイズ、浴槽や洗い場ともに滑りにくい材質が用いられておりますが、浴槽の縁だけはとても滑りやすいので要注意です。なお槽内の一部ではジェットバスが作動しており、このジェットは肉がそぎ落とされそうなほどに噴出のパワーが強く、これがオーバーフローの勢いに一役買っているみたいでした。
洗い場にはシャワー付き混合栓が4基。水栓から出てくるお湯は源泉使用ですから、シャワーを浴びてもお肌スベスベ。とっても爽快です。
圧倒的な湯量といい、浴感の爽快さといい、とっても感動的な一湯でした。
喜仙源泉
アルカリ性単純温泉 44.6℃ pH9.0 190L/min(動力揚湯) 溶存物質0.49g/kg 成分総計0.49g/kg
Na+:140mg(98.07mval%),
HS-:0.8mg(0.34mval%), HCO3-:240mg(67.29mval%),
西鉄朝倉街道駅より西鉄バス「杷木」行(41番)か日田バス「日田」「高塚」行で原鶴温泉バス停下車、徒歩5分(約320m)
福岡県朝倉市杷木志波30-1 地図
0946-62-0047
立ち寄り入浴時間10:00~?
480円/40分
ロッカー・シャンプー類・ドライヤーあり
私の好み:★★★
コメント
Unknown
昨日、原鶴温泉街偶然立ち寄った温泉♨️でしたが
ラドン温泉でお湯がツルツルで肌に優しい
嬉野温泉に負けない泉質で堪能して参りました^_^
絶対入るべき、おすすめです♪
Unknown
Sanae7さん、こんにちは。
原鶴温泉のお湯はとても良いですよね。
私も大好きなので、また伺いたいと思っています。
こんにちは
こんにちは。
原鶴温泉は、こちらにも行かれていたのですね。
成分表を撮ってありましたら、配信頂ければ幸いです。
Unknown
>齊藤さん
先程、分析表をメールで送信致しました。
ご確認よろしくお願い致します。