熊野の山間部には西日本屈指のヌルヌル湯が湧いていると聞き、中辺路町近露のオートキャンプ場「アイリスパーク」へとやってまいりました。
敷地内はどことなくB級感を漂わせており、表現のしがたい独特な雰囲気ゆえ、訪問には及び腰になりかけたのですが、受付兼食堂であるログハウスに入ろうとすると、玄関前の犬舎でシェパード2頭がけたたましく吠えて私を威嚇し、余計に心が折れかかってしまいました。でもせっかくここまで来たんだから引き返すのは勿体無いと無理やり己を奮い立てて、ログハウスの戸を開けて食堂にて入浴をお願いしますと、奥からおばさんが現れて笑顔で対応してくださいました。
受付を済ませてログハウスを出、表をグルっと回って湯屋へ向かおうとすると、その奥の方に大きな禽舎があり、フェンスに囲まれた狭い空間の中でイヌワシが大きな翼を持て余していました。せっかくの勇姿も檻の中では所在なさ気です。
施設の怪しげな雰囲気とのミスマッチ感が否めない「女神の湯」とネーミングされた湯屋は離れになっており、受付を済ませてから数十メートルほど屋外を歩いて湯屋へと向かいます。ぱっと見はごく普通の平屋の建物ですが、実物を目にすると安普請であることは一目瞭然。
脱衣室には扇風機やドライヤーが備え付けられていますが、ロッカーは見当たりません。壁には鉱泉水および鉱泉水で作った石鹸の宣伝ポスターや、その製品や美肌効果を取り上げたフリーペーパーの切り抜きが貼り出されていました。「女神の湯」と称するからには女性へのアピールが欠かせないわけですが、たとえ鉱泉に美肌効果があったとしても、施設の趣きとしてはあまり女性受けしないような気もします…。
実用本位で天井の低い浴室は温泉風情がまるで無く、タイル貼りの室内にはポリバスが据えられ、まるで仮設のお風呂のようです。床もタイル貼りですが、後述するようにヌルヌルな鉱泉のために非常に滑りやすいので、歩くときには要注意。マヌケな私は2度ほどコケそうになりました。
洗い場は2手に分かれており、シャワーが計3基取り付けられています。カランからはボイラーの沸かし湯が出てきます。シャワーは3基しかないのに、桶や腰掛けはその倍以上用意されていました。
ポリバスは3人サイズで、ハンドメイドのステップが沈められています。槽内に張られたお湯は無色透明でほぼ無臭、冷鉱泉を加温循環させており、湯船では42℃くらいにキープされていました。ネットでこちらのお風呂を検索しますと、ここを訪れた方が悉くお湯の強いヌルヌル感を称賛しており、実際に入ってみますと皆さんの評価が十分納得できるほど、ウナギ湯と称したくなるほど全身がものすごいヌルヌル感に包まれ、湯中でお湯を掻いてもトロットロ、お湯から上がった後もしばらくは石鹸水を塗りたくったようなヌルヌルが持続しました。なるほど、こりゃ確かにすごいわ。多くの温泉ファンが評価しているように、西日本屈指(近畿圏では随一)のヌルヌル湯だと思います。
施設内は怪しい雰囲気だし、湯屋も安普請、浴槽はポリバスで温泉風情なんて無く、お湯は冷鉱泉の加温循環で、こうした諸々のファクターを見ると大して面白くないのですが、あのヌルヌルを体感するためにわざわざここへ来る価値はあるかもしれません。ちなみにこの鉱泉はオーナーさんが1994年に掘り当てたんだとか。分析表がどこにも見当たらず、食堂にいたキャンプ場のおじさんに訊いても「無い」と言われてしまったので、詳しいことはわかりませんが、分析表の数値を見たらさぞかし面白いデータが並んでいることでしょうね。
ナトリウム-炭酸水素塩泉 他の各種データは不明
和歌山県田辺市中辺路町近露128-1 地図
0739-65-0410
ホームページ
8:30~21:30 原則無休
650円
シャンプー類・ドライヤーあり
私の好み:★★
コメント
ここも入りました
ここは、
温泉博士の無料手形で 1回だけ入浴したことがあります。(URLにその記事入れてます)
でも 恐ろしい目に遭い?強烈な印象の温泉施設になりました。
夫は、時折 一度泊まって ゆっくりとあの超ヌルヌルの湯を堪能してみたいと言うのですが・
かなり怖い思いをした温泉施設なので・・
ちょっと 二人とも再訪を ためらいます・・
あのオオカミ犬2頭は健在なのでしょうか?
イヌワシや・・ほか 猛禽類もいましたよね・・
お湯がものすごくよかったのに・・
施設が不気味で、名前が「女神の湯」とミスマッチで・・
これに代わるほどアンビリバブルな温泉には
いまだ行っていません・・・
ここも入りました
ここは、
温泉博士の無料手形で 1回だけ入浴したことがあります。(URLにその記事入れてます)
でも 恐ろしい目に遭い?強烈な印象の温泉施設になりました。
夫は、時折 一度泊まって ゆっくりとあの超ヌルヌルの湯を堪能してみたいと言うのですが・
かなり怖い思いをした温泉施設なので・・
ちょっと 二人とも再訪を ためらいます・・
あのオオカミ犬2頭は健在なのでしょうか?
イヌワシや・・ほか 猛禽類もいましたよね・・
お湯がものすごくよかったのに・・
施設が不気味で、名前が「女神の湯」とミスマッチで・・
これに代わるほどアンビリバブルな温泉には
いまだ行っていません・・・
Unknown
hitareriさん、こんにちは。
ブログの記事を拝読しました。おそらく放し飼いされていたその猛犬は、私の訪問時に犬舎でけたたましく吠えていた犬と同じではないかと思います。私も吠えられた時には、その威圧的な声に腰が引けてしまいましたが、あの犬が放し飼いされていたとは…。想像するだけでも失禁しちゃいそう(涙)。あのお湯の質感は良いんですけど、全体的な雰囲気は、かなりマニアックというか、心理的なハードルがちょっと高いですよね(笑)。
Unknown
hitareriさん、こんにちは。
ブログの記事を拝読しました。おそらく放し飼いされていたその猛犬は、私の訪問時に犬舎でけたたましく吠えていた犬と同じではないかと思います。私も吠えられた時には、その威圧的な声に腰が引けてしまいましたが、あの犬が放し飼いされていたとは…。想像するだけでも失禁しちゃいそう(涙)。あのお湯の質感は良いんですけど、全体的な雰囲気は、かなりマニアックというか、心理的なハードルがちょっと高いですよね(笑)。
お~既にコメント入れていた!!
すでに、私自身がこの湯についてコメントしたし
逍遥さんも入湯されていて・・
一度 共通の話題にした湯でしたね・・失礼・・
しばらく(6月~9月)温泉に全く入れなかったので?
すっかりボケちゃったようですね・・
「女神の湯」については「ヌルヌル度」+威圧感+不気味さ+~と
「ヌルヌル度」を上回る??心理的?恐怖?が印象に残る施設ですね・・・・
ここは湯以外が・・問題か~!!
暑い夏も去り、久々にこの湯を思い出して冷や汗?
寒気がしました。
お~既にコメント入れていた!!
すでに、私自身がこの湯についてコメントしたし
逍遥さんも入湯されていて・・
一度 共通の話題にした湯でしたね・・失礼・・
しばらく(6月~9月)温泉に全く入れなかったので?
すっかりボケちゃったようですね・・
「女神の湯」については「ヌルヌル度」+威圧感+不気味さ+~と
「ヌルヌル度」を上回る??心理的?恐怖?が印象に残る施設ですね・・・・
ここは湯以外が・・問題か~!!
暑い夏も去り、久々にこの湯を思い出して冷や汗?
寒気がしました。
Unknown
>hitareriさん
そうなんですよね。この施設は、お湯の特徴であるヌルヌルを上回る別の印象が残っちゃうんですよね(笑)。ですから、美肌になれるかも、なんて誘い文句で迂闊に来ると、エライ目に遭いそうな気がします(笑)。
Unknown
>hitareriさん
そうなんですよね。この施設は、お湯の特徴であるヌルヌルを上回る別の印象が残っちゃうんですよね(笑)。ですから、美肌になれるかも、なんて誘い文句で迂闊に来ると、エライ目に遭いそうな気がします(笑)。