毎日逃れようのない厳しい残さが続いておりますが、せめてブログの画像だけでも猛暑から離れて一服の涼を得ていただくべく、今回からも引き続き半年前の冬に訪れた新潟県中越地方の温泉を取り上げてまいります。前回記事まで連続して掲載していた栃尾又温泉「自在館」を出発した後は、車を西へ走らせて国道253号の八箇峠を越え、現在は十日町市に含まれている日本三大薬湯のひとつ松之山温泉を目指しました。
雪の絶壁に挟まれた道路を走行です。幸いにしてこの日は天気に恵まれ、路面の雪も溶けていたため、八箇峠越えも松之山までの上り勾配も、スイスイと快走することができました。
まず初めに訪れたのは、天水越集落にある「十日町市高齢者憩いの家」です。その施設名からもわかるように老人福祉を目的とした公共施設であり、平成26年1月にオープンしたばかりなのですが、こちらには外来者でも利用できる温泉浴場が併設されており、しかも湯使いも良いらしいので、是非訪れてみたかったのでした。
県道80号を走って温泉街の入口を過ぎ、スキー場の手前にある集落の十字路を右に曲がって路地を数十メートル進むと、駐在所の近くでいかにも豪雪地らしい大きな屋根の建物が目に入ってきました。
戸を開けて中へ入りますと、玄関右側にあるお座敷からは婆様たちの賑やかな声が聞こえてきました。どうやら貸切でランチ会が催されている様子。受付で入浴したい旨を告げますと、おばあちゃんが快く対応してくださり、入館料の領収書をもいでくれた上で、お風呂の前まで案内してくださいました。お風呂は男女別内湯が1室ずつです。
なおこの施設は1階がお座敷と温泉浴場ですが、2階は65歳以上の高齢者向け冬期共同住宅となっており、外来者の立ち入りはできません。
まだオープンして1年ほどしか経っていないので、脱衣室内には新しさが漲っており、どこもかしこもピッカピカです。設置されている棚の一部には風呂場鍵が取り付けられていますので、旅行者でも安心して利用できますね。
浴室出入口の戸を開けた瞬間、室内から松之山温泉ならではの刺激を伴うアブラ臭が香ってきました。内装は実用的な造りで装飾性に欠けていますが、脱衣室と同様に新しさがまだ随所に残っており、天井が高くて湯気の篭りも少なく、気持ち良く利用することができました。なお窓には雪囲いがなされているため、外の景色は見えませんでした。
洗い場にはシャワー付きカランが4基一列に並んでいる他、ちょっと離れた位置には立って使うシャワーも1台取り付けられていました。ボディーソープ等の備え付けが利用できるのはありがたいところです。
浴槽は目測で3m×2.5mほど。縁は御影石で槽内はタイル貼りです。館内表示によれば、温度調整のために加水しているとのことで、壁に取り付けられた温度計には42.7℃と表示されていました。なお浴槽にはジェットバスと思しき給気用および噴き出し用の穴が設けられていましたが、稼働はしていませんでした。
浴槽隅の角っこに設けられた湯口からは、熱いお湯がやや絞り気味に投入されていました。浴槽のお湯は縁から溢れ出ることなく、オーバーフロー管を通じて壁下の側溝へと流下しており、この側溝と接している縁だけ木材が採用されていました。
こちらに引かれているお湯は鷹の湯3号源泉で、ほぼ無色透明ですが、わずかに灰色と翠色を帯びた懸濁を呈しています。加水されているものの、加温循環消毒の無い放流式の湯使いとなっており、松之山温泉らしい個性がしっかりと感じられます。具体的には、ヨードチンキを連想させるような刺激のあるアブラ臭、強い塩辛さと苦味、そして口腔の粘膜が痺れる渋みが確認できました。食塩泉らしいツルスベ浴感の中にトロミも含まれており、味や匂いだけでなく、浴感からもお湯の濃さを実感できました。ただし、濃い食塩泉ですから長湯は禁物。ごく普通に湯浴みしただけですが、厳冬期だというのにパワフルに火照って汗が止まらず、湯上がり後は脱衣室の扇風機を回して、クールダウンに努めました。さすが松之山温泉のお湯は凄いですね。
松之山ではお湯を循環させている施設が多いようですが、そんな中にあって、こちらは(加水されているものの)放流式ですから、温泉ファンにとっては利用する価値が十分にあるかと思います(料金設定はちょっと高めですけどね)。
鷹の湯3号
ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 97.5℃ pH7.7 200L/min(掘削自噴) 溶存物質16095mg/kg 成分総計16095mg/kg
Na+:3700mg(60mval%), NH4+:28mg, Ca++:2100mg(37mval%),
Cl-:9500mg(99mval%), Br-:28mg, I-:7.3mg, SO4–:78mg,
H2SiO3:170mg, HBO2:270mg,
加水あり(温度調整のため)
新潟県十日町市松之山天水越774 地図
4月1日~11月30日→9:30~17:00, 12月1日~3月31日→10:00~15:00, 月曜および年末年始定休
500円
ロッカー(少数)・シャンプー類・ドライヤーあり
私の好み:★★+0.5
コメント
Unknown
松之山温泉に最後に訪問したのは2008年11月
ですので、当然ここは未湯です
松之山温泉の香りは非常に大好きなのですが、
K-Iさんご指摘のとおり、お湯を大事に大事に
使われてる施設が多いですよね
でもここは放流式なんですね
パワフルな松之山温泉のお湯を体験したいです
でも遠いんですよねぇ(/_;)
Unknown
松之山温泉に最後に訪問したのは2008年11月
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でもここは放流式なんですね
パワフルな松之山温泉のお湯を体験したいです
でも遠いんですよねぇ(/_;)
Unknown
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ですので、当然ここは未湯です
松之山温泉の香りは非常に大好きなのですが、
K-Iさんご指摘のとおり、お湯を大事に大事に
使われてる施設が多いですよね
でもここは放流式なんですね
パワフルな松之山温泉のお湯を体験したいです
でも遠いんですよねぇ(/_;)
Unknown
Danさん、こんばんは。マニアの性なのか、公衆浴場や旅館のように入浴できて当たり前の場所ではなく、一見するとお風呂があるとは思えないようなこの手の施設で温泉に入れると、たとえお風呂が質素であっても、何となく嬉しいものですね。しかも放流式でしたので、嬉しさもひとしおでした。
Unknown
Danさん、こんばんは。マニアの性なのか、公衆浴場や旅館のように入浴できて当たり前の場所ではなく、一見するとお風呂があるとは思えないようなこの手の施設で温泉に入れると、たとえお風呂が質素であっても、何となく嬉しいものですね。しかも放流式でしたので、嬉しさもひとしおでした。
Unknown
Danさん、こんばんは。マニアの性なのか、公衆浴場や旅館のように入浴できて当たり前の場所ではなく、一見するとお風呂があるとは思えないようなこの手の施設で温泉に入れると、たとえお風呂が質素であっても、何となく嬉しいものですね。しかも放流式でしたので、嬉しさもひとしおでした。
こんにちは
松之山温泉は、1999.09.26 を最後に訪れていなかったので、知りませんでした。鷹の湯3号のみのGは、他の施設が混合G なので珍しいですね。
分析書を撮ってありましたら、配信して頂けると助かります。
こんにちは
松之山温泉は、1999.09.26 を最後に訪れていなかったので、知りませんでした。鷹の湯3号のみのGは、他の施設が混合G なので珍しいですね。
分析書を撮ってありましたら、配信して頂けると助かります。
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松之山温泉は、1999.09.26 を最後に訪れていなかったので、知りませんでした。鷹の湯3号のみのGは、他の施設が混合G なので珍しいですね。
分析書を撮ってありましたら、配信して頂けると助かります。
Unknown
齊藤さん、こんばんは。
先ほどメールでお送りしました。
ご確認ください。
宜しくお願いします。
Unknown
齊藤さん、こんばんは。
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ご確認ください。
宜しくお願いします。
Unknown
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