今回記事も奥会津の温泉を巡ります。三島町の中心部である宮下地区ではいくつかの温泉施設や旅館が営業していますが、今回はその中のひとつである「桐の里倶楽部」へ立ち寄りました。こちらの施設は、以前に拙ブログで取り上げたことがある「ふるさと荘」の斜め前にあり、国道400号を挟んで2つの温泉施設が向かい合っているような形で立地しています。なお、駅や役場などがある宮下地区は只見川の右岸にあるのに対し、この2軒の温泉施設は鉄橋を渡った対岸(左岸)にあるため、厳密に言えば宮下温泉ではなく赤谷温泉と称すべきですが、ここでは便宜的に宮下温泉として取り扱わさせていただきます。
こちらはお食事処を兼ねている日帰り入浴専門施設であり、一時期は営業を休んでいましたが、4年前に三島町の直営によって営業が再開されました。私個人としては10年ぶりの再訪です。
参考までに、上画像は2005年1月に私が初訪問した際の外観です。細かな処に相違点が見られますが、基本的には現在の外観とほぼ同じですね。
どうやら数年前のリニューアル時に、内装も一新されたようですね。屋外には独特な筆運びで「源泉かけ流し」と書かれた幕が掛かっていましたが、館内にもやはり筆書きで「源泉かけ流し」と記されており、かけ流しであることを大きな売りにしていることがわかります。玄関を入って右手にある窓口で料金を支払うのですが、町営ゆえ町民と町外とでは料金が異なるので、支払いの際には「町外です」と一言告げましょう。
玄関があるフロアの先には食事処「桐の里 成吉思汗さくら」が営業しており、その名の通りジンギスカンをはじめとした肉料理がいただけるんだそうですよ。
館内中央に設けられている螺旋状の階段で、1フロア下にある男女別の浴室へ向かいます。階段を下りきったスペースにはロッカーが設置されていますので、貴重品はこちらへ。
浴室ゾーンは螺旋階段を中心にして部屋割りが行われているためか、脱衣室は階段ホールを扇の要にした扇子みたいな空間形状になっていました。洗面台の前には大きな扇風機が置かれており、湯上がり時のクールダウン対策も抜かりありません。
脱衣室の奥にあるドアは休憩室へりつながっているらしいのですが、そこには「男女共用休憩所なので裸での入室はご遠慮ください」と張り紙で注意喚起されていました。でも脱衣室につながる休憩所ですから、そのことに気づかずスッポンポンでドアを開けてしまうお客さんが、一定数いらっしゃるような気がします。
お風呂は内湯のみですが、奥行きが長い浴室の川側は一面ガラス窓になっており、湯船に浸かりながら只見川の景色を一望できます・・・と言いたいところですが、私がお風呂に入ったタイミングで、運悪く日が暮れて暗くなってしまい、ガラスに貼られた目隠しフィルムが室内の光を反射して、景色どころではなくなってしまいました。お風呂からの景色は他の温泉ファンの方々が紹介なさっていますから、ググって他サイトをご参照あれ。
参考までに、2005年1月に訪れた際のお風呂の画像を一枚だけ掲載させていただきます。この時は、悠然と流れる只見川と会津らしい雪景色を、湯に浸かりながら楽しませていただきました。10年前と現在の画像を比較しても、お風呂の様子にはあまり変化が無いようです。
川を一望する窓に面して長い浴槽が据えられており、寸法は(目測で)8m×2m弱。淡い赤みを帯びた黄土色に弱く濁っており、上から底面が目視できる程度の透明度を有しています。浴槽の反対側にはシャワー付きのカランが6基一列に並んでおり、そのうちの一つは、浴槽に加水するためのホースが接続されていました。浴槽の縁には浅い切り欠けがあり、そこから常時お湯が床へ排湯されているのですが、その切り欠けのみならず、浴槽縁のほぼ全辺からもお湯が溢れ出ており、そうしたオーバーフローの影響で浴槽まわりでは、赤茶色に染まった石灰華がうろこ状に付着していました。このため、湯船で火照った体を休めようと縁に腰掛けると、細かく尖った石灰華がお尻に刺さってチクチクしちゃいます。このエリアで温泉巡りをなさった方なら共感いただけるかと思うのですが、ここに限らず、奥会津の温泉ではしばしばこのチクチクの洗礼を受けますよね。私はこの刺激を受けると、自分が奥会津で湯浴みしていることを実感して、湯浴みがより一層楽しくなります(ある意味でマゾヒストなのかもしてませんが…)。
こちらで使われている使用源泉は赤谷温泉であり、国道を挟んで斜め前に建つ「ふるさと荘」と同じものです。
お湯は御影石の湯枡から注がれており、上に開いた穴に鼻を近づけると、金気臭のほか弱いタマゴ臭のような匂いも嗅ぎとれました。お湯を口に含むと、金気味とともに弱い塩味と薄い出汁味が伝わってくるのですが、塩味や出汁味がおとなしいため、相対的に金気がはっきりと前面に出ているように感じられました。また湯中ではツルスベとキシキシの両浴感が混在しているものの、(あくまで私個人の皮膚感覚として)ツルスベの方が若干勝っているようでした。
露天風呂など観光客向けの設備に乏しい実用的な浴場であるため、物見遊山で訪れるとちょっと面白みに欠けるかもしれませんが、お湯は掛け流しですし、レストランも併設されていますので、移動の途中にちょっと立ち寄ってひと息入れるにはちょうど良いかもしれませんね。
赤谷温泉
ナトリウム-塩化物・硫酸塩・炭酸水素塩温泉 54.8℃ pH7.2 64.2L/min(掘削自噴) 溶存物質2833mg/kg 成分総計2886mg/kg
Na+:731.2mg(79.57mval%), NH4+:0.4mg, Mg++:15.4mg, Ca++:125.1mg(15.61mval%), Fe++:0.4mg,
Cl-:573.4mg(39.99mval%), Br-:1.1mg, I-:0.2mg, SO4–:648.5mg(33.38mval%), HCO3-:652.2mg(26.43mval%),
H2SiO3:46.5mg, HBO2:13.1mg, CO2:53.3mg,
(平成25年6月20日)
JR只見線・会津宮下駅より徒歩12分(900m)
福島県大沼郡三島町名入字上赤谷2402-1 地図
0241-52-2828
11:00~20:00(冬期11:00~19:30)、年中無休
町外420円
ロッカー・シャンプー類・ドライヤーあり
私の好み:★★
コメント
Unknown
2011年の水害から復活していたのですね。
下の方は壊滅的な被害だったので、もはや無理かと思っていました。
私の「hiro」の文字をクリックしていただくと、今まで秘密にしていたblogにつながります(笑)
Unknown
2011年の水害から復活していたのですね。
下の方は壊滅的な被害だったので、もはや無理かと思っていました。
私の「hiro」の文字をクリックしていただくと、今まで秘密にしていたblogにつながります(笑)
Unknown
2011年の水害から復活していたのですね。
下の方は壊滅的な被害だったので、もはや無理かと思っていました。
私の「hiro」の文字をクリックしていただくと、今まで秘密にしていたblogにつながります(笑)
Unknown
2014年5月にラーメンを食べようとして訪問しました(笑)
すると相方が「ここ入る予定だったよ」と驚きの発言
ラーメンの幟しか目に入らない二人でした(^^ゞ
ちょっとペタペタしたお湯だったような気がします
因みに、ここを訪問する前に訪問したのは
「竹のや旅館」さんでした(^o^)v
Unknown
2014年5月にラーメンを食べようとして訪問しました(笑)
すると相方が「ここ入る予定だったよ」と驚きの発言
ラーメンの幟しか目に入らない二人でした(^^ゞ
ちょっとペタペタしたお湯だったような気がします
因みに、ここを訪問する前に訪問したのは
「竹のや旅館」さんでした(^o^)v
Unknown
2014年5月にラーメンを食べようとして訪問しました(笑)
すると相方が「ここ入る予定だったよ」と驚きの発言
ラーメンの幟しか目に入らない二人でした(^^ゞ
ちょっとペタペタしたお湯だったような気がします
因みに、ここを訪問する前に訪問したのは
「竹のや旅館」さんでした(^o^)v
まとめてレスします
・hiroさん
以前からの建物を綺麗にしながら、ちゃんと営業していました。私としては10年ぶりの再訪でしたが、基本的にお風呂の様子はあまり変わっておらず、なんとなく安堵しました。
秘密のブログ、拝見しました。なんと申しましょうか、画像から独特な雰囲気が感じられますね(笑)。温泉関係の重心はあちらへ移されたのでしょうか。改めて記事をじっくり拝読させていただきますね。
・Danさん
まさか、Danさん達が巡った経路と同じ順序で記事にアップしていたとは、奇遇としか言いようがありません(笑)。
この辺りで食事をしようとすると、どうしても選択肢が限られちゃいますから、麺類も焼肉もOKな「桐の里倶楽部」の存在って、結構貴重なんですよね。
まとめてレスします
・hiroさん
以前からの建物を綺麗にしながら、ちゃんと営業していました。私としては10年ぶりの再訪でしたが、基本的にお風呂の様子はあまり変わっておらず、なんとなく安堵しました。
秘密のブログ、拝見しました。なんと申しましょうか、画像から独特な雰囲気が感じられますね(笑)。温泉関係の重心はあちらへ移されたのでしょうか。改めて記事をじっくり拝読させていただきますね。
・Danさん
まさか、Danさん達が巡った経路と同じ順序で記事にアップしていたとは、奇遇としか言いようがありません(笑)。
この辺りで食事をしようとすると、どうしても選択肢が限られちゃいますから、麺類も焼肉もOKな「桐の里倶楽部」の存在って、結構貴重なんですよね。
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・hiroさん
以前からの建物を綺麗にしながら、ちゃんと営業していました。私としては10年ぶりの再訪でしたが、基本的にお風呂の様子はあまり変わっておらず、なんとなく安堵しました。
秘密のブログ、拝見しました。なんと申しましょうか、画像から独特な雰囲気が感じられますね(笑)。温泉関係の重心はあちらへ移されたのでしょうか。改めて記事をじっくり拝読させていただきますね。
・Danさん
まさか、Danさん達が巡った経路と同じ順序で記事にアップしていたとは、奇遇としか言いようがありません(笑)。
この辺りで食事をしようとすると、どうしても選択肢が限られちゃいますから、麺類も焼肉もOKな「桐の里倶楽部」の存在って、結構貴重なんですよね。