今回も引き続き台湾の温泉を巡ります。
前々回記事の清水地熱、そして前回記事の排骨渓温泉と、2ヶ所連続で野湯に入れなかった私は、「三度目の正直」という言葉を信じて宜蘭県大同郷の英士村へ車を走らせることにしました。英士村の野湯といえば梵梵温泉です。
この温泉は台湾に数ある野湯の中でも、アクセスしやすく且つ大きな湯溜まりで入りやすいため、温泉愛好家のみならず手軽なアウトドアレジャーの目的地として、台湾のメディアなどでもしばしば取り上げられている有名な場所です。拙ブログでも以前にご紹介しております。
拙ブログでは2013年に取り上げております。その時の記事はこちらです。
「梵梵温泉」(2013年5月3日)
現地までのアクセスは、当時も今回も同じですので、詳しくは以前の記事でご確認ください。
まずは英士村の無料駐車場に車を停め・・・
看板が指し示す方へ歩いていきます。野湯なのに看板が出ているんですよ。
堤防の上を歩き・・・
堤防が切れるところで河原へと下ります。
6年前に訪れた時には、上画像に写っている木の橋を渡ると、その先の河原が崖と川の流れによって断ち切られて先に進めなかったため、やむを得ず渡渉を繰り返すはめになりました。しかし、その後川の流れが若干変わったらしく、今ではこの橋を渡って川の右岸を遡ると途中で渡渉せず目的地まで歩いていけます。でも、そんなことを知らなかった私は6年前の記憶を頼りに「この橋を渡るべからず」と決めつけてしまい、川の左岸を歩いてしまい、結果的に渡渉することになりました。
石ゴロの河原を上流へ向かって歩いてゆくと・・・
駐車場から歩き始めて約10分で、砂利を積んでできた右岸の築堤の向こう側から人の歓声が聞こえてきました。6年前に訪問した時、この場所には32℃前後のぬるい湯溜まりがありましたから、今でも温泉が自噴しており、そこで野湯をたのしんでいる人の声が聞こえたのでしょう。でも渡渉するのが面倒だったので、今回ここはパスしてしまいました。従いまして、現在どんな湯溜まりになっているのか、わかりません。なおGoogleマップでは、この場所は「梵梵温泉A区」と表示されています。
上記の「梵梵温泉A区」から更に数分ほど歩いて遡ると、同じく右岸で白い湯気が上がっている光景が目に入ってきました。前回訪問時に私が入浴した湯溜まりとほぼ同じ位置であり、Googleマップでは「梵梵温泉B区」と表示されています。
ここの湯溜まりはかなり広いので、場所によって差異があります。下流側の湯溜まりはぬるく、しかも藻が発生して深緑色を呈していますが・・・
上流側では湧出する温泉が辺りの礫をオレンジ色に染めていました。
上流側の湯溜まりは温度が高く、お湯の透明度も高いので、気持ち良く入浴できそうです。
湯溜まりの随所でプクプクと気泡が上がっています。つまりこの直下で温泉が湧いているのですね。
湧きたてのお湯は45℃近い熱さですが・・・
そこからちょっと下ると40℃近くまで下がるので・・・
適温の湯溜まりを見つけて入浴しちゃいました。
お湯の見た目は無色透明ですが、入浴してお湯を動かすと、礫に付着していたオレンジ色の苔みたいな沈殿が舞い上がり、その一部が体に付着します。その手の物に神経質な方ですと気持ち悪く感じるかもしれませんが、野湯慣れしている方や湯の花好きな方なら大丈夫でしょう。お湯は湧出したばかりでとってもフレッシュ。しかも開放的。せせらぎを目の前にしながら大自然の中で雄大に湯浴みを楽しめる、実に素晴らしい野湯でした。
宜蘭県大同郷英士村
私の好み:★★★
コメント
Unknown
こんにちわ^^。
5月は台湾に行かれていたのですね。
台湾は以前より親日の急先鋒、
親切にしてくれる方も多いそうなので安心ですね^^。
野湯の文化も日本と同様にあるようですね。
私の来週、母を連れて熱海に行って参ります^^。
ゴルフのやり過ぎで右膝が爆発寸前なので、
良くなることを期待します(笑)
Unknown
ぬる湯マスターさん、こんにちは。
記事のアップは5月ですが、実際には3月に行ってまいりました。台湾には何度も旅していますが、飽きることなく、いつ行っても面白いところです。今回も食や温泉、そして景色など、いろんな面で楽しませていただきました。ぬる湯マスターさんも機会があれば是非。
来週は熱海なんですね。ゴルフで痛めた右膝を、温泉でゆっくり癒してください。