安通温泉 公衆露天風呂 2025年5月再訪

台湾

(2025年5月訪問)
前回記事で取り上げた「安通渓畔温泉民宿」の真下には、安通温泉のシンボル的存在である公衆露天風呂があります。一般的に公衆浴場は専用の浴舎が設けられ、利用の際には湯銭を支払いますが、安通温泉の公衆浴場は屋根が無い露天風呂で且つ無料で利用できるという、日本ではなかなか見られない形態をとっています。この露天風呂については拙ブログで以前取り上げたことがあります(当時の記事はこちら)が、当時の記事を見ますと、私が泊まった「安通渓畔温泉民宿」の場所にはかつて「渓畔温泉」という有料の日帰り入浴施設があったんですね。

今回私は宿泊した「安通渓畔温泉民宿」の客室で水着に着替え、部屋に備え付けられているサンダルを履いて、水着姿で露天風呂へと向かいました。

露天風呂へ行ってみると、お風呂上がりで着替え始めている一人のお爺さんと、仲良くお湯を浴びている1組の老夫婦がいらっしゃいました。
露天風呂は3つの浴槽から成り立っており、左右両端はお湯を張って湯船として使い、中央は洗い場にする使い分けは、以前から全く変わっていません。

お湯を張る左右の浴槽はバルブ付きの太い配管が水平方向に伸びており、バルブの開閉によってお湯を出して浴槽に張るという、ごくごくシンプルな構造なのですが・・・

中央だけは温泉の配管が細く、しかも縦方向に6本も設置されているのが特徴的です。上画像のように、バルブを開けてもお湯が噴き上がるだけで、このままではお湯が張れないどころか、掛け湯にすら使えません。

そこで、この浴場を日常的に利用する地元の常連さんは、配管の先に接続できる器具を持参して、掛け湯ができるよう工夫しています。この日いらっしゃった老夫婦はシャワーヘッドを接続させた分岐配管をバルブの先に取り付けて、良い塩梅でお湯を浴びていらっしゃいました。
でもこのような便利な器具は備え付けられていませんから、運良く器具を持参してきたお客さんがいれば借りてしまえばよいのですが、誰もいない場合は、浴槽の縁に置かれれているポリ容器をバルブの上に被せて、お湯が噴き出る向きを水平方向へ変えるよううまい具合に工夫しましょう。器具は無くとも、洗剤か何かが入っていたと思しきポリ容器を加工して手桶にしたものが、お風呂の周りに無造作に転がっているはずです。
それが難しければ、左右の浴槽に溜めた(あるいは既に溜まっている)お湯を汲んで掛け湯するほかありません。

ちなみに配管から出たばかりのお湯は60℃以上もありますので、直接浴びたり、あるいは張りたての湯船に入ることはなかなか難しく、老夫婦のようにお湯をシャワー状にしたり、あるいは湯船に溜め過ぎず浅くすることで湯温の低下を図りましょう。

洗い場用の中央槽を挟む左右の入浴用浴槽は、恐らくおそらく利用の度にお湯を張ったり抜いたりするローカルルールがあるものと思われますが、実際には抜かれていたり溜まりっぱなしなっていたりと、その時々で状況が異なるので、正しい使い方については敢えて断言を避けます。でも上述のようにバルブを開けて出てくるお湯はかなり熱く、しかも加水する術が無いので、熱い湯を湯船に張ったら冷めるまで待たねばなりません。このため先客の方がお湯を溜めていた場合は、そのお湯を張ったままにしてもらった方が素早く手軽に入浴できるかと思いますよ(お湯の鮮度感は棚上げになってしまいますが…)。

はぁ、気持ち良い。ちなみに私は先客が張ったお湯に、バルブを半開にして熱いお湯を加え、ちょっと熱めの湯加減にして湯浴みを楽しみました。バルブから出てくるお湯からはタマゴ臭が放たれ、口に含んでみると薄いながらもはっきりとしたタマゴ味や塩味が感じられます。ツルツルスベスベの滑らかな浴感も素晴らしく、まさに美人湯という称号が相応しいお湯です。

目の前を流れる河原でもあちこちでお湯が湧出しています。当地ではこの自然湧出を一応足湯として案内しているのですが、私が河原へ下りてみると、大きな湯溜まりを作って野湯として入っているお年寄りがチラホラいらっしゃいました。人工物の湯船では物足りないとお考えの野湯好きな御仁は、この河原で湯浴みするのも一興かと思います。

氯化物硫酸鹽泉(塩化物・硫酸塩泉) 61.6~63.8℃ 溶存物質1810mg/L
Cl-:662mg, SO4–:370mg/L,
(隣接する「安通渓畔温泉民宿」の温泉のデータです)

花蓮県玉里鎮楽合里

24時間利用可
無料
備品類無し

私の好み:★★★

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