拙ブログではこれまで台東県の金崙温泉を度々取り上げており、実際にここで何度も宿泊しています。私は金崙温泉の自然豊かで長閑な雰囲気が好きなんですよね。また、温泉宿がそこそこ多いものの、大規模旅館は無く、みな家族経営の小規模旅館や民宿である点も心が惹かれる大きな理由です。
さて金崙温泉のエリアは金崙渓という川に沿って東西に細長く広がっていますが、この金崙渓の河原、特に「金崙温泉虹橋」付近は野湯が出現しやすいため、台湾の野湯愛好家がその野湯をしばしばネット上で話題にしています。
とはいえ、いつでも野湯が楽しめるわけではなく、水害の度に土砂に埋もれ、しばらくすると再び現れ・・・を繰り返しています。以前拙ブログで取り上げた野湯の多くは消えてしまいましたが、再び現れたところもあるので、再訪してみました。
金崙温泉のシンボル的存在である赤い鉄橋「金崙温泉虹橋」。2025年5月時点の湧出地点は、この赤い橋の上流側です。橋の直下から遡ることも不可能ではないのですが、目下が川の淵となっている崖をへばりつきながら水平移動して進む必要があり、ちょっと危なさそうだったので、私はこの橋を渡らず、川の左岸(上流に向かって川の右側)を伸びる県道の東66線から上流(西)を目指すことにしました。
この場所で東66線から左の脇道に逸れ・・・
さらにこのポイントで左へ逸れると・・・
河原に出られるので、あとは川を下って行けばよいだけ。私はこの日に宿泊した宿から歩いてここまで来たのですが、河原へ下る手前に広がる上画像の場所までなら普通の乗用車で入って来られます(そして駐車も可能)。
なお赤い橋からここまで私は大幅に迂回しています。途中左手に見える私有地の畑を突っ切れば、ショートカットして野湯ポイントへ出られるのですが、勝手に侵入するわけにもいきませんので、やむを得ずこのようなルートを選択したのでした。
河原を歩いて野湯ポイントに到達です。
石積みの人工湯溜まりがいくつか出来上がっていますね。また衣類を掛けるための物干し竿みたいなものまで作られています。いままで多くの人がここで野湯を楽しんだことが窺えます。
なお画像には写していませんが、この日、野湯ポイントには車中泊のグループが2組ほどいて、私が到達した時には夕飯をつくっていらっしゃいました。
別の方向から野湯ポイントを撮影してみました。前方に赤い「金崙温泉虹橋」が見えますね。一見すると湯浴みしやすそうな状況ですが、石積みに囲まれたそれぞれの湯溜まりの温度を測ってみると33~39℃という幅で全体的にぬるく、湯加減にムラがあります。熱いお湯の湧出量が少ないか、あるいは流入してくる伏流の川水が多いのでしょう。しかも浅いので、寝そべっても肩まで浸かれず、せいぜい尻湯か腰湯がいいところです。スコップがあれば深くできるのでしょうけど、一介の旅人がそんなものを持っているはずもないので、あるがままの状態で入るしかありません。39℃の湯溜まりを見つけて可能な限り寝そべり、お尻と背中をお湯につけることによって辛うじて入浴を果たしたのでした。
野湯はその時々でコンディションが異なりますから、たまたま良くないタイミングで訪ねてしまったのでしょう(そう自分に言い聞かせています)。
でも、その後の状況も好転していないようで、この記事を書くにあたって現地の様子を調べてみたら「湯溜まりは1つしかない」「浸かれるのは冷水だけ」といったレポートが散見されました。夏季に川が増水することで流れが変わり、これに伴って野湯の状況も変化してしまうのでしょう。またいずれコンディションが良くなる日が来るかと思いますので、その日の到来を首を長くして待つことにします。

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