陸羽東線は「奥の細道湯けむりライン」という愛称の通り、鳴子温泉を筆頭に多くの温泉に恵まれています。川渡温泉もそのひとつで、鳴子温泉の東側の玄関口になっています。温泉街を流れる川に沿って桜が植わっており、春になればさぞ美しい光景が見られることでしょう。
温泉街のほぼ中央に位置する共同湯は、てっぺんからぴょこんと飛び出た湯気抜きが目印で、内部は脱衣所と浴室に内湯ひとつというシンプルなスタイルです。無人ですので料金箱にお金を入れてください。尚、ロッカーなどはありません。
浴室に入ると一気に硫黄の匂いに包まれ、温泉好きな人間の心を高揚させてくれます。薄い黄緑色(鶯色)をしたお湯からは、苦味を帯びたたまご味が感じられ、白い湯の花がたくさん舞っています。やや熱めのお湯ですが、浴槽からは次々にオーバーフローしてゆくのでお湯は新鮮そのもの。源泉はパイプから一旦枡に落とされ冷まされてから浴槽へ注がれているのですが、それでも普通のお風呂に比べれば熱いことにはかわりなく、熱ささえクリアできれば極上のお湯なのではないでしょうか。
鶯色したお湯が張られる浴槽
源泉が落とされる枡
含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩泉
54℃ pH7.2 溶存物質計1143.9mg
JR陸羽東線・川渡温泉駅 徒歩20分(1.8km)
宮城県大崎市鳴子温泉字川渡 地図
6:00~22:00
200円
私の好み:★★
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