韮崎旭温泉は山梨県屈指の超有名温泉ですから、いまさらここで取り上げる程でもないのですが、ブログ全体の内容を充実させるために、他ブログで書かれている既存の諸説にちょこちょことイチャモンをつけつつ、私なりのレポートを簡単に書かせていただきます。
ちょっとぬるい湯加減と爽快なツルスベ浴感と大量の泡付きに惹かれて、私はこちらへ何度もお世話になっています。大ファンなんです。
駐車場の西側の歯科医院と老人ホームの間には源泉井らしき設備があり、湯気を立てながらお湯が漏れ出ていました。地下1200mから汲み上げているんだそうです。
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館内には山梨県の温泉ではすっかりお馴染みのO短大T名誉教授による解説文が貼られていました。T教授の解説文って、どの施設で見ても、大げさな修辞と文章の基本的なフォーマットはほとんど同じで、地名と泉質をちょこちょこっと変えているだけなんですよね。もっとも、施設によって文章を変えちゃうと、どうして他所では丁寧に書いているのに、うちは簡素なんですか、みたいな文句を言われちゃうらしいので、仕方なく平等に同じような文章を書いている、という話を聞いたことがありますが…。
お風呂は内湯のみで露天はありません。大きなガラス窓のおかげで採光は抜群。でも室内は湯気が充満しており、その湯気に光が乱反射するため、結構眩しいこともしばしば。ここで掲載する画像も湯気と乱反射のため、思いっきり写りが悪いのですが、どうかご容赦を。
加温加水循環消毒など一切なしの掛け流し。お湯は透明で薄いエメラルドグリーン色に見えます。館内の説明や他の方のブログなどでもこちらのお湯を緑色と表現されていますが、でも本当に緑色を帯びているんでしょうか。浴槽のタイルの色が淡いエメラルドグリーンなので、それがお湯の色として見えるだけで、実際には若干黄色っぽいかもしれないが殆ど無色透明に近いお湯なんじゃないのかと、私は勝手に思っています。ちなみにご覧の通り、湯口周りは赤く染まっています。
飲泉可能なので心おきなく飲めます。
金気味+塩味+微炭酸味と、たまご的匂い+弱い金気臭が感じられます。
こちらのお湯の特徴は泡付きの激しさでしょう。お湯に入ると忽ち全身泡だらけ。湯船から立ち上がると、肌に付着していた泡がはじけて、そのシュワシュワ感がはっきり実感できるほどです。しかも重曹の効果によりツルツルスベスベ感がとっても強く、ぬるめでたっぷり長湯できるので、感動的な極上の浴感を堪能することができます。
重曹泉なので湯中の泡は炭酸ガスではないかと想像でき、実際にこの泡は炭酸ガスだと断言しているサイトやブログも多いのですが、でも分析表を見ると遊離二酸化炭素は1.6mg/kg(0.04ミリモル)しかないんですよね。てことは、もちろん炭酸ガスもあるんでしょうが、その他のガス(たとえば窒素とか)も多分に含まれているのではないかと、素人ながらに考えています。
湯上がりは重曹のおかげでサッパリ爽快。その上、温まりも強くていつまでも体の芯からポカポカです。温まりのパワーといい、浴感といい、味や匂いの特徴といい、とても成分総計が1.244g/kgしかないとは思えません(もっと濃くてもちっとも不思議じゃありません)。
建物は大きくなく、お風呂も内湯しかないので、設備面重視の方には不向きかも知れませんが、泉質重視の方だったら絶対行かなきゃいけない温泉施設ですね。
あさひ温泉
ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉 40.0℃ pH8.1 266.1L/min(動力揚湯) 溶存物質1.242g/kg 成分総計1.244g/kg
山梨県韮崎市旭町上條中割391 地図
0551-23-6311
10:00~20:00 毎週火曜定休
600円
ロッカー・シャンプー類・ドライヤーあり
私の好み:★★★
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