夏の某日、小原温泉にある市営の岩風呂「かつらの湯」に行ってきました。
駐車場の専用区画に車をとめて白石川の渓谷へ向かって歩き出します。
吊り橋を過ぎて「かつらの湯」のゲートを通過。
簡素なお風呂ですが、市営だからかちゃんと管理人さんが常駐していますので、この小屋で料金支払い
渓谷の断崖の岩を穿ってつくられたような半洞窟状のお風呂。洞窟に入る前にスリッパに履き替え、階段を下りていきます。階段には蚊取り線香が沢山置かれており、洞窟内にはその煙や匂いが充満していました。
浴室というか洞窟の奥から入り口側を撮ってみました。全体の様子が何となく解るかと思います。半透明のアクリル板
の向こうには洗い場があります。
立って使うシャワーが1基あります。あくまで掛け湯専用であり、石鹸・シャンプー類は使用禁止。排水はそのまま川へ落とすんでしょう。
ひとつの浴槽を真ん中で仕切って男女に分けているような形状。仕切り板の浴槽部分が格子状になっており、その間隔が広いので、向こうの様子が見えてしまいそう。湯舟は石板造りで、縁からお湯がしずかにオーバーフローしています。
お湯は無色澄明、白い綿みたいな湯の花がちらほら舞っています。お湯は足元湧出らしく、底で妙に熱い箇所があるので、そこから湧出しているのかと思われますが、これとは別に源泉溜まりもあって飲泉用の桝が置かれており、手にとって飲んでみると弱タマゴ味と弱タマゴ臭が感じられました。ツルスベがはっきりしている気持ち良い浴感です。
湯上がりに吊り橋を渡って渓谷を歩いてみました。
風光明媚な渓谷のトレイル。滝もあったりして、なかなか楽しいお散歩です。秋になれば紅葉が綺麗でしょうね。でも水辺で日陰という環境ゆえに蚊が多く、しばしば奴らの猛襲に見舞われました。
トレイルの途中には足湯が数ヶ所点在していました。槽の大きさと言い、湯加減と言い、足湯にしておくのは勿体ない、今すぐにでも全身入浴したくなるほどのお風呂です。でも蚊の大群に襲われて、それどころじゃなかった
崖に穿たれた穴の奥では熱いお湯や湯気が濛々と籠っており、ここから足湯へとお湯が供給されていました。この渓谷は地熱が豊かなんですね。
目の湯
単純温泉 53.2℃ pH7.9 溶存物質761.3mg/kg
Na:164.7mg(71.60mval%), Ca:53.5mg(26.70mval%), Cl:140.0mg(37.67mval%), SO4:263.5mg(52.64mval&)
加水・消毒剤投入あり 加温・循環なし
宮城県白石市小原坂上66 地図
0224-22-1321(白石市観光協会)
8:00~18:00
200円
石鹸・シャンプー使用禁止
私の好み:★★
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