すもも沢温泉郷 2013年10月再訪

青森県

 
温泉銭湯が多くて競合の激しい上北エリアにあって、新参者ながら早くも屈指の名湯として誉れの高い「すもも沢温泉郷」へ先日再訪問してまいりました。私個人としては前回の訪問からまだ1年しか経っていませんが、当地を訪れたらあのマーベラスなお湯に浸からないわけにはいきません。
(前回訪問した時の記事はこちらです)

 
浴場棟の右手にあるすっぽん養殖場のまわりには、プレハブ小屋が並んでいたり砂利が積み上げられていたりと、何やら工事でもするような気配が…。

 
浴場手前に並んでいる耕作用のビニールハウスは、作物が無秩序に繁っていて、ちょっと荒れ気味だったのですが、今シーズンの耕作はもうおしまいってことでしょうか。

 
さてさて、お風呂へ参りましょう。お湯が投入口から2つのポリバスへ注がれる際のドバドバという音が、湯気に満ちた浴室で木霊しておりました。室内の様子は昨年と全く変わっていませんが、やはり簡易的な建物だからでしょうか、壁の一部は早くも撓んでおり、劣化の進行がちょっと心配です。

 
洗い場に計7基あるシャワー付き混合水栓から吐出されるお湯も、もちろん源泉であります。

 
2つのポリバスはいずれも3人サイズ。同様のポリバスを用いた温泉浴場といえば、関東人の私としては群馬県の八ッ場ダム対策事業で造られた共同浴場群(「かたくりの湯」「白岩の湯」など)を連想してしまいますが、さすがに2連で使っているところは、ここの他に思い浮かびません。
両方に対して同じお湯を投入しているはずですが、画像左(上)の奥側浴槽はやや暗くて緑色にも見えなくはない黄土色透明であるのに対し、画像右(下)の手前側浴槽では窓から降り注ぐ外光によって明るい鼈甲色といった感じでした。荒削りな施設らしく、ポンプアップ時に温泉と一緒に汲み上げられちゃった砂利が浴槽の底に沈んでいるのはご愛嬌。両浴槽共に気泡がたくさん湯中で浮遊しているのですが、特に奥の浴槽ではそれが顕著でして、湯口から吐出される際の勢いによって、まるで泡が下から噴き上がっているかのように見えました。またこの泡のためにお湯の色がやや灰白色を帯びているようにも見えました。

ふんわりとしたモール臭を漂わせるお湯からは清涼感のあるほろ苦みが感じられ、湯口では微かにタマゴ的な味と匂いも確認できます。投入量が多いので鮮度感は抜群、肌にはしっかり気泡が付着し、その気泡が全身にまとわりつくことによって、ツルツルスベスベな爽快感とともに、軽やかで優しい浴感も楽しめました。一度入るとやみつきになるこのお湯に浸かりますと、熱さで体が逆上せて湯船から出ようと思っても、その気持ちよさのために後ろ髪を引かれる思いに駆られ、出ようにも出られなくなっちゃって、結局ヘロヘロフラフラ、すっかり虚脱してしまいました。でも湯上がりには変なベトつきなどとは無縁の、サッパリとした爽快感が全身を包んでくれるので、忽ち鋭気が蘇ってきます。本当に素晴らしいお湯ですね。このお湯を使った旅館ができたら、間違いなく定宿にしちゃうんだけどな…。

アルカリ性単純温泉 42.5℃ pH8.58 563L/min(動力揚湯) 溶存物質0.388g/kg 成分総計0.388g/kg
Na+:67.5mg(86.98mval%), K+:16.0mg(12.13mval%),
Cl-:54.4mg(47.52mval%), HCO3-:57.5mg(29.19mval%), CO3–:12.0mg(12.42mval%),
H2SiO3:163.4mg, CO2:0.0mg,

青森県上北郡七戸町大字李沢字道ノ下22-1  地図

4:00~21:30
200円
ドライヤーあり、他の備品類なし

私の好み:★★★

コメント

  1. プンタ より:

    Unknown
    暗いニュースの多い青い森に突如現れた新星!
    県内版昨年の新人王は間違いなくココだと思います。(^^)
    ↑と、散々持ち上げていますが今年未訪問です(恥

    >定宿
    泉温の問題もあり冬場は利用出来ませんが、東北町と言ったらやはり東龍館ではないでしょうか!
    個人的に一番好きな温泉です。
    ↑と、散々持ち上げていますが今年未訪問です(恥
    ※東龍館のコメントでシドさんが「毎年必ず宿泊している友人」と書いてますが、私の事かも知れません。(^^;

    すもも沢と同じ条件で言えば「新屋に泊まりたい」と書いている記事を見た事があります(笑

  2. プンタ より:

    Unknown
    暗いニュースの多い青い森に突如現れた新星!
    県内版昨年の新人王は間違いなくココだと思います。(^^)
    ↑と、散々持ち上げていますが今年未訪問です(恥

    >定宿
    泉温の問題もあり冬場は利用出来ませんが、東北町と言ったらやはり東龍館ではないでしょうか!
    個人的に一番好きな温泉です。
    ↑と、散々持ち上げていますが今年未訪問です(恥
    ※東龍館のコメントでシドさんが「毎年必ず宿泊している友人」と書いてますが、私の事かも知れません。(^^;

    すもも沢と同じ条件で言えば「新屋に泊まりたい」と書いている記事を見た事があります(笑

  3. プンタ より:

    Unknown
    暗いニュースの多い青い森に突如現れた新星!
    県内版昨年の新人王は間違いなくココだと思います。(^^)
    ↑と、散々持ち上げていますが今年未訪問です(恥

    >定宿
    泉温の問題もあり冬場は利用出来ませんが、東北町と言ったらやはり東龍館ではないでしょうか!
    個人的に一番好きな温泉です。
    ↑と、散々持ち上げていますが今年未訪問です(恥
    ※東龍館のコメントでシドさんが「毎年必ず宿泊している友人」と書いてますが、私の事かも知れません。(^^;

    すもも沢と同じ条件で言えば「新屋に泊まりたい」と書いている記事を見た事があります(笑

  4. K-I より:

    Unknown
    プンタさん、こんばんは。
    仰るように、すもも沢は2011年末から2012年にかけての、青森県温泉界において輝ける大型ルーキーでしたね。お湯の良さのおかげでコンスタントに集客できているようですから、しばらくは安泰かなと思う一方で、ただでさえマーケットのパイが小さいところですから、他の温泉の経営に影響が出ないか心配でもあります。

    >東龍館
    一度宿泊してあのお湯に浸かった瞬間、もうメロメロになっちゃいました。宿泊でしか入浴できないからこそ、余計にその価値が高まりますね。

    >新屋に泊まりたい
    言われてみれば、確かにそうですね。そのコメントをなさった方の気持ちに同感です。青森県の温泉施設はえてして旅館業を兼業しているのに(大坊・柏木・板柳あすなろ等、枚挙に暇がありませんが)、なぜか新屋は公衆浴場のみですね。

  5. K-I より:

    Unknown
    プンタさん、こんばんは。
    仰るように、すもも沢は2011年末から2012年にかけての、青森県温泉界において輝ける大型ルーキーでしたね。お湯の良さのおかげでコンスタントに集客できているようですから、しばらくは安泰かなと思う一方で、ただでさえマーケットのパイが小さいところですから、他の温泉の経営に影響が出ないか心配でもあります。

    >東龍館
    一度宿泊してあのお湯に浸かった瞬間、もうメロメロになっちゃいました。宿泊でしか入浴できないからこそ、余計にその価値が高まりますね。

    >新屋に泊まりたい
    言われてみれば、確かにそうですね。そのコメントをなさった方の気持ちに同感です。青森県の温泉施設はえてして旅館業を兼業しているのに(大坊・柏木・板柳あすなろ等、枚挙に暇がありませんが)、なぜか新屋は公衆浴場のみですね。

  6. K-I より:

    Unknown
    プンタさん、こんばんは。
    仰るように、すもも沢は2011年末から2012年にかけての、青森県温泉界において輝ける大型ルーキーでしたね。お湯の良さのおかげでコンスタントに集客できているようですから、しばらくは安泰かなと思う一方で、ただでさえマーケットのパイが小さいところですから、他の温泉の経営に影響が出ないか心配でもあります。

    >東龍館
    一度宿泊してあのお湯に浸かった瞬間、もうメロメロになっちゃいました。宿泊でしか入浴できないからこそ、余計にその価値が高まりますね。

    >新屋に泊まりたい
    言われてみれば、確かにそうですね。そのコメントをなさった方の気持ちに同感です。青森県の温泉施設はえてして旅館業を兼業しているのに(大坊・柏木・板柳あすなろ等、枚挙に暇がありませんが)、なぜか新屋は公衆浴場のみですね。

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